『ちいさなちいさな王様』
ミヒャエル・ゾーファ 絵
アクセル・ハッケ 作
絵本買おう!!
・・・と思って本屋を物色し始めた頃、ちょうどこの本を借りた。
ゆっくりストーリー追って、
じっくり挿絵を見たい、
っていうコンセプトにはまったのが絵本。
「絵本と王様とグミベア」↓
思わず見入ってしまう挿絵。
真っ赤なビロードのマントに小さな王冠。
ふんぞり返ったまんまるでちっちゃな王様。
絵、可愛らしくていいなと思ったら、ストーリーもなかなかよかった。
壁の間に住んでる王様の世界では、
歳をとるにつれて身体は小さくなって、
生まれた時に既に持っていた色んな知識を失っていくんだけど、
王様はそれを全く悲観していない。
因みに、既に王様はとっても小さくて、
グミベアと同じくらいの大きさしかない。
知識は失うけど、
想像力や考えるスペースができていくんだよ、
私たちの方が偉いんだから。
君ときたら、自分の頭で全然考えないんだね!
そんな(ような)ことを言う。
小さいころは誰もが持ってたはずの想像力やら、
わがままだったり無邪気さだったりを、
大人になるにつれて、知識や経験を得ていくにつれて、
失い、忘れ、「分別」を身につけていく。
私たちの社会では、それを「成長」と言って、歓迎する。
そして、子供に帰っていくという老いを、
色んな事を忘れていくボケを恐れる。
そんな価値観の前に、王様の言葉は新鮮に響く。
そういえば、
小さい頃に、親が月に1冊買ってきてくれる絵本が
楽しみでしかたなかった。
遠足の前の日は、楽しみで眠れなかった。
考えたり、想像したりする力はおろか、
感動、感情さえも薄らぎ、慣れていってしまう。
「人間はなれる動物です、忘れる動物です。
親が死んだり、大事な人を失った悲しみを忘れられなかったら、
人は生きていけないでしょう。」
小学校の先生が言っていた言葉をふと思い出した。
それはわかるんだけど、、、
得る代わりに色んなものを失ったことは無性に寂しいし、
今は鮮やかに感じる感情が、
いつしか当然のようになってしまうのかと思うと悲しくなる。
この先、色んな事を忘れていってしまうことだって、
何かができなくなっていくことだって、ちょっと怖い。
けど、・・・・・・そうだそうだ、
なくしてしまうものもあるけど、
得るものもあったんだった。
工夫する、経験を積み、生かす
感情だって、完全に失ったわけじゃない。
ちょっと鈍化しているところに、できることは何?
ほら、脳だって絶えず働いてる。
歳を重ねて、何かを失い、何かを得るっていうのは、
考える基盤やベクトルが形を変えていくことなんだ。
王様の言うように、
老いだって悲観することばっかりじゃない。
想像力たっぷりな王様は、
ほんと?っていうようなことを言い出すし、
偉そうでワガママで、自己主張が強いんだけど、憎めない。
そんなグミベア好きの王様のことが頭のどこかにあったらしく、
HARIBOのグミを見つけて、思わず購入。
