こないだ、夫がシチズンシップテストを受けてきました。


オーストラリアに永住権を持って二年以上実際に居住すると国籍獲得の権利が発生します。今年、永住権獲得から晴れて二年以上たった夫は、何の迷いも無くシチズンシップテストへ。


このテストは移民管理局等の決まった場所に行ってオンラインで行われる3択20問という比較的簡単なもの。申し込みをした時点でオーストラリアの歴史、政治、背景等を説明した冊子が送られてきて、それを読みこなす英語力があれば、間違いなく受かる。


夫も制限時間45分の所をものの5分で仕上げて意気揚々と帰ってきた。


夫は一刻も早くネパールの国籍に別れを告げたいのだ。


ネパールの事自体は、育った国だし、親や親戚もいるしで、もちろんまだ恋しく思うけれど、あまりにも腐りきった政治と、努力した所で得られるものが限られている愛すべき母国から受ける感情は憤りと悲しみ、そして諦め。


そして、全くの異国であったはずのオーストラリアは彼にたくさんのチャンスをくれる。留学生には高めに設定してある学校の費用だけれど、きちんと順序を踏んで永住権をとってしまえば、仮に働きながらでも大学に通って卒業できる仕組みがあり、その先には努力しだいでチャンスもある。


さらに、ネパールには健康保険も、政府職に付かない限り年金も無い。


オーストラリアは先進国の中でも比較的福祉が充実している。


そうやって、毎年たくさんの発展途上国の人々がオーストラリアに希望を求めて移住してくる。


夫も、申し込みをして数ヶ月以内にオーストラリア国籍になるだろう。


・・・なんだけれど、実は、この手続きについて、私にはとても引っかかる事がある・・。


テストに受かってから申し込み用紙を書いて送付する事になっているんだけれど、この申し込み用紙、オーストラリア国籍所持者からサインをもらわないといけないのだ。しかも、その国籍所持者は申し込む人を一年以上前から知っていて、限定された職業の人でないといけない。


その限定された職業とは、医者、看護婦、弁護士、会計士・・・、等々いわゆる社会でステータスを持つと思われている、主に資格職。


家の夫はたまたま、叔母が看護婦で昔オーストラリアに留学に来ていた関係で、お医者さんの知り合いで、もう国籍を取得済みの人を見つける事ができて、サインをもらえた。でも、普通に考えてそもそも移民の人にそういう知り合い、しかも、サインを頼めるような間柄の人を見つける事は難しいんじゃないんだろうか。


実際、夫の友達の中にはシェフが多いし、この、サインする人を見つけられずに国籍申し込みを先送りしている人が何人かいる。


・・・正直、これって差別じゃないの??と思った。


できれば、そういう職業の人に国籍を持ってもらいたい、少なくとも、そういう知り合いがいる人じゃないと、とってもらいたくない、って事だよね??


時々、語学学校に行っていて、まだこの国の事をあまり知らなかった時に、そこの先生たちが言っていた事を思い出す。「私たちはどこの大学とか、何の職業とか、そんな事で人を差別しない。問題なのは、するべき事をちゃんとしているかどうかだ」


まだ英語がままならない、子供のように話す生徒たち相手とはいえ、あまりに嘘っぱちだと思う。卒業した大学のランクがよければ、当然就職もよりいい所に入りやすいし、仕事だって何をしているかで人の関心はかわってくる。そんなの、どこの世界でも当たり前の事だ。


そう、当たり前だけれど・・、こんな風に、公的な書類で、職業で人間を振り分けてもいいんだろうか・・?


人間でいる以上、こうやって色々な差別に囲まれながら、生きていくんだなあ・・。


最近、サングラスを見つけると、かけさせろ、と騒ぐ。

オーストラリアでネパール人とあかちゃんと。

「何をかけたって似合うんだから」


どうも、チビトラはおしゃれが好きらしい。この時も水着を買ってきたら着る、と騒いで着替えを手伝わされたし、その後も気に入ったらしく、また洋服に戻したかったのにさせてくれなかった・・。


・・・水着、せっかく買ってきたのにまだプールも海も行っていない・・、いつ行くんだろ~?


おもちゃのバイクの荷台に乗ってるのが好き。
オーストラリアでネパール人とあかちゃんと。

「この不安定さと、狭さがたまらないんだよ」


これ、かなりバランスが悪くて危ない。何回かひっくり返ってるのにまたやるし、止めさせてもきりがない・・、と思ってる内にひっくり返らなくなった。・・大きくなったねえ・・。


そんなこんななのでした。