オーストラリアに来た始めの年は語学学校に通ってた。


私のここまでの経験では、留学生、特に語学学校に通っている生徒の中にはものすごくキャラの濃い人の割合が高い。


おそらく、本国で人間関係に行き詰って、英語でも勉強すれば何とかなるんじゃないかと言う勘違いの元にうっかり留学してきてしまった、と思われる人たち・・。そういう人は、ちょっと話すと「あ、これはちょっと・・」とわかる。たま~に、海外のほうが水があって急に上手く行く人もいる事は事実だけど、本国で何とかする努力を怠って、海外でうまくやっていけるようになる人は本当に一握りだ。


そう言う、「あ、これは・・」の中でも印象に残っている人の一人にキリンとあだ名された韓国人の男の子がいた。男の子といっても、もう25歳くらいだったんだけど、とても背が高くて、すっごく顔が長く平たく、猫背で歩くので同じ韓国人の男の子達があだ名した。


彼が始めてクラスに入ってきた日、私は初歩のクラスから入って彼より長くその学校に通っていたので、困っている彼に簡単に学校の施設や仕組みを教えてあげたりした。


で、その翌日、クラスが終わって帰ろうとしている私を呼び止めてキリン君は言った。


キリン「僕のママがね、お友達が出来たら、いつもいつも一緒にいるようにしなさいって言ってたんだ。僕はこれから放課後のアクティビティーに毎日参加するつもり。みっくは僕の友達だから、毎日僕と一緒に来なきゃダメだよ」


・・・はい?


私は文字通り自分の耳を疑った。その語学学校は規模が大きくて体育館なんかもあり、色々スポーツのクラブがあったんだけど、それに誘ってくるのは、まあいいとしよう。でも、何?ママが言ってたから、って?何?そうしなきゃダメって?


私は当時本当に英語がへろへろで、語学学校の宿題にも追いつかなかったので、とにかく宿題をしたいから、と断った。第一、ちょっと誘い方が気持ち悪かったし・・。すると、キリン、「だめだよ、そんなの。絶対僕と一緒にいるべきだよ、僕らは友達だもの!」としつこくしつこく繰り返す・・。なんじゃ、この男は・・、と私は前日彼に親切にした事を心底後悔した。


最終的に私はぶち切れ、「アンタと友達になった覚えは無い!もう話しかけるな!」とさえぎって立ち去った。


その後も、キリンはそんな私のぶち切れ攻撃にもめげずに好きなように話しかけてきたんだけど、本当に信じられない事はその後次々と起こった。


私のクラスは全部で13人くらいで、私を含めて6人の女子がいた。6人しかいないんだから、当然皆それなりに仲良くやっていた。


まず、その中の一人が私に言ってきた。「ねえ、私キリンにプロポーズされた」


・・・はい?


その娘は台湾出身で、勉強よりも海外を体験する事をメインにきていたため、しょっちゅう色んな所に行こうと言っては皆を誘っていた。で、その台湾ちゃんに誘われて嬉しくなったキリンはまだ付き合ってもいないのに、「僕と結婚してくれる?」といきなり言ったそうだ。そして、さらにキリンが彼女に言ったのは「僕はまだ誰とも付き合ったことが無いんだ、君が僕の最初で最後の恋人だ」。ひょえ~。台湾ちゃんには本国に彼氏がいたし、そもそもいきなりプロポーズする男なんてわけがわからないので、彼氏いるから、と断ろうとしても、やっぱりしつこくしつこくまとわりつかれた。


それから数日して、今度は日本人の娘が私に言ってきた。「こないだ偶然会ってご飯一緒して、違う日に映画に誘われて一緒に行ったら、今日は僕らの二回目のデート記念日だね、って言われた」


・・・はい?


さらに、食事の最中に食べられないものがあったので、彼女が「これ、残していいよね」と一応断りを入れたらキリン、「僕はかまわないけど、僕のママがなんて言うかね」と返した。・・・なな、何のつもりなんだ・・?


さらに、数週間後、中国人の娘が「キリンがね、私にいつもいつも I LOVE YOU っていうんだよ。別に付き合ってるわけでもないのに、なんだろね」


・・・(°Д°;≡°Д°;)!?


実は、クラスの女子のうち一人は途中で国に帰ってしまい、もう一人はまだ17歳だったので、キリンは適法な年齢の皆にまんべんなくとても迷惑なまとわりつき方をしていたと言う事になる。


しかもその後わかったのが、クラス内だけではなく、学校中手当たり次第にこれをやって、皆に「僕はまだ誰とも付き合ったことがない。君が最初で最後」と言いまくっていた。


それも、ある意味は本当・・。だって、それだけやっても誰とも大人な関係には至らなかったんだから。


不思議なのは、25にもなった成人男子がどうやらそれを誇りに思っているらしい、そしてどうやら大人な関係を望んでいなかったらしい、と言う事。


そんなキリンでも、数打てば当たると言うのか、付き合いたい、と言う気持ちになる女の子もいた。でも、女の子のほうがその気になると、キリンはふら~っとかわしてしまうと言うのだ。・・・なんなんだ、いったい・・。


誰にも彼にも「好きだ好きだ」言っているわけだから、女の子のほうもまんざらでもなく、キリンの最終的な評判は「悪い人じゃない」と言う物だった。


・・・そう、なのかな・・?私は、全く人の気持ちや状況を考えない、ただ何でもしたいようにしているとんでもない人だなあ、と言う風にしか思わなかったけどね。しかも、人のプライバシーをずけずけ聞きたがり、やんわり断ろうとすると「友達じゃないか」を連発。私はいよいよとなるとぶち切れキャラなのでやり過ごしたけど、他の人は随分閉口していた。


そして、結局一年近い留学生活だったのにも関わらず、友達を一人も作れずに帰っていった。


でも、家庭では多分、すっごくママの言う事をよく聞くいい子なんだろうなあ・・。あれだけママの事を気に掛けていたんだもん。ママは、母親冥利につきる・・・、のかな?


時々、韓国では今すっごく教育に厳しい、って聞くけど、こういう人って、その、教育熱心過ぎで方向をどっかで間違ってしまった事の弊害じゃないかな、とちょっと想像する。


いい子でいて欲しいけど、いい子すぎなくていいからね。

「心配しなくてもやんちゃするよ。今も座り方の練習中」

それにしても、子育てって迷う事がいっぱいある。どれくらいの厳しさ、どれくらいの優しさ、どれくらいの自由度、一体ちょうどいい基準と言う物があるのか、って・・。


家は比較的自由度が高いし、それで私も夫もチビトラも快適にやっていると思う。でも、人に対して我儘になったら困るなあ・・。


そんなこんななのでした。



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