1. 恨みの正体と「自愛」の欠如
加藤氏は、人間の多くは本当の意味での「自愛」や「慈しみ」を持っておらず、他者を都合よく使いたいという欲求が前提にあると指摘しています。
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恐怖心からの恨み: 強い恐怖心を持っている人ほど、他者を恨みやすい傾向があります。
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「厚揚げ」の恩着せ: 人は自分が他人に与えた些細なこと(絆創膏を貼ってあげた、厚揚げを奢った等)を、非日常的な「スペシャルなこと」として執念深く覚悟しています。しかし、相手から期待したほどのお返しや感謝がないと、それが「恨み」へと変わります。
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マイナスの帳面: 特に夫婦などの親密な関係では、良かったことよりも、自分が受けたマイナスの出来事ばかりを帳面に付けるように蓄積し、恨みを募らせていく性質があります。
2. 人間の残虐性とサイコキラー気質
加藤氏は、誰の心の中にも「残虐性」や「攻撃性」が潜んでいることを認めるべきだと説いています。
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本能に根ざした残虐性: 狩猟本能や食欲といった生きるための本能の延長線上に残虐性があり、それを「自分にはない」と綺麗事で隠すのではなく、まずは「自分の中にある」と認知することが重要です。
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変化と喪失による変容: 加藤氏自身、かつては子供に対しても「残虐性」が出てしまうような厳しい(行き過ぎた)接し方をしていました。しかし、娘の死や自分自身の成長を経て、その残虐性が削ぎ落とされていったと語っています。
3. 指導とマネジメントへの応用
人間を知ることは、そのまま「人を動かす(経営や指導)」に繋がります。
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期待することの効果: 加藤氏は、自分に自信がないからこそ「人から期待される」と、それに応えられないことを恥じ、必死に頑張るという性質を持っています。これを知っていれば、人を動かすのは簡単であると述べています。
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経営者の苦悩: 経営とは、文句を言い、唾を吐きかけるような「獣(未熟な人間)」を養い、面倒を見ること。その苦痛を理解せずに成功を夢見るのは難しいという現実を説いています。
4. 調和(和)への道
「和」の世界に行くためには、自分の見えない部分をコントロールする必要があります。
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認知によるコントロール: 自分の攻撃性や残虐性を認知していなければ、それをコントロールすることはできません。子供ではないのだから、自分の性質を把握した上で、そのエネルギーの「使い方」を学ぶことが、これからの「和」の時代には不可欠であると結論づけています。
結論
加藤氏は、「自分は善良である」という幻想を捨て、自分の中のサイコキラー的な残虐性や恨みの根源を正しく認知することが、他者との真の調和を築くための第一歩であると示唆しています。
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=e8-NOzogeNE
