アタシは毎日
福岡の唄姫、MICRONの唄声を聴いているの


毎日
飽きもせずに聴いている

いつものようにiPodを手に取り
胸ポケットに入れてお出掛けするの


MICRONの曲が覚えやすいこと
それが幸いしてか
アタシは
余程気にいっていたのもあり
CDに入っている曲の歌詞を
いつの間にか全て覚えてしまった


毎日聴いているから当然だろう


MICRONは福岡を中心にしか
ライブをしていなかった
アタシが聴きにいくにも
少し遠い
存在だったの



MICRONの歌詞を覚えてしまった毎日
いつのまにかカラオケにCDを持ち込んで
流しながら唄っているアタシがいた


確かにMICRONの曲はカラオケにはいってないけれど
そこまでして歌いたかったのか
MICRONには内緒ね

見るからにCDで持ち込んだバックミュージックで
カラオケボックスで歌っていたアタシは
店員さんがドリンクを持ってくる際に
ちょっと引かれたコトを思い出し

会計気まずくなってしまった

店員さんはハニカミながら会計をし
「変わった人」のような表情を
浮かべながら
お釣りを渡してくれた



それから1ヶ月程経った先日


アタシは同じカラオケ店で
他の店員さんに声をかけられた


「この前に流していた曲は誰の曲ですか?
ちょっと気になったので。」


「え?どぉして知っているんですか?」


よくよく聞いてみると
まさか
まさかの
カラオケでは有名なアタシになっていた


「え?ダメなんですか?」


怒られるのかと思った瞬間だった


「大丈夫ですよ、ただメロディが気になってたので、
誰の曲なんだろうと噂になってまして」
店員さんも、聞きづらそうにアタシに問いかけてきて



伝えるしかない状態
“福岡の唄姫 MICRON”を初めて、
他人に紹介した瞬間だった


思えばずっとずっと聴かれてて
気になるのは仕方ないことだょね




なんとなくMICRONが
このカラオケ店の店員の中で
有名になったのだろうか


結局アタシ
それ以降、そのカラオケ店には行ってない


MICRONの紹介をしてYouTubeまで見せたのに


結局感想も聞かないまま




MICRONというアーティストが
アタシの人生の支えとなっているように

また新たな人の支えになりますよぅに


今日もどこかで
MICRONの曲たちが
誰かの胸に響いていればいいな。