山友社たかはしの登山靴 Part II
前回は、山友社さんのお店の話になってしまったので、今回は本来の靴の話に戻りま~す
がしか~し、実は私、山友社さんの登山靴、自分では持ったことないの・・、すいません。
というのも、山友社さんとは大学ワンゲルからのお付き合いで、高校から山を始めた私は、既に前述の「ハンワグ」を愛靴として所有していたので、他の新人のように山友社さんの靴を作る必要がなかった・・・・残念。
又、冬靴も、若気の至り(?)で、古臭い皮製ではなくプラスチックブーツに走ってしまった・・・
ということで、ここでは山友社たかはしさんの、登山靴に関するよもやま話を・・・。
1.歴史
とにかく日本の登山靴のルーツみたいな靴なので、昭和はじめ頃からあるそうです。
ひとつ私の逸話として、山友社さんでアルバイトしている時、母方のおじさん(昭和一桁生まれ)と話していると、おじさんが大学の頃(つまり昭和20年代ですね)、はじめて買ったのが「たかはし」の靴で、今でも履いていると・・・。 このように、まだ登山人口が少ない頃の登山者にとって「たかはしの靴」は憧れでもあり、定番でもあったようです。
2.工房
これは、内輪であった特権なのかもしれませんが、一度、ちらっと登山靴を作っている工房を見せてもらったことがあります・・。 記憶では、こじんまりとした暗めの部屋で、かなりご年配の靴職人さんが、もくもくと登山靴を縫っておられたように思います。
3.価格
大学当時はバブルであったからか、あまり感じませんでしたが、今から思えば当時でも夏靴で4~5万円はしていた記憶が・・・・たかっ。 でも価格なりの価値のある一品、本当の意味での一生ものですから。
4.見た目
う~ん、これはどうかな~・・・自分的には、ドイツ、イタリア靴の方がスマートで、シルエットは良いように思う。 あくまで実用優先の質実剛健タイプの靴、そのかわり足入れ感は最高!(だったようです)。
特に大学で買っていたものは「袋ベロ」タイプで「もっさり感」があったな~・・「合わせベロ」であれば、もう少しかっこえ~かも・・・。
5.修理
たぶん、我々以上の方で、今も大事に履かれている方、いらっしゃると思います。
同社廃業なった今、修理(ソール張替含め、はと目が飛んだり、底から打ち釘が出てきたり・・)はどうなるの?と心配されている方に朗報(?)、たかはしさんの靴修理やっているところを見つけました! 下記ご参照
http://www.geocities.jp/kutuzairyou/takahashi.html
ということで、お持ちの方、大事に履いてください。
買いたくても、全てオーダーメードのため、今はもう買えませんから・・・。
あ~・・・チロリアンでもいいから、作っておけばよかった・・・。