配信で観ることも多くなった舞台。
でもやっぱり生でしか感じられない
空気感や息遣いや引き込まれ感があるんだと
五感の毛穴が思いっきり開いた舞台
「てにあまる」

まだ心がヒリヒリしてて痺れてる。

藤原竜也さんの魂から湧き出る熱量と
柄本明さんの飄々とした不気味さと
高杉真宙さんと佐久間由依さんの
爽やかさの中の恐ろしさと
それが交わり合った化学反応が
味わったことのない後味として
ジンジン残る。

2020年の終わりに観ても
2021年の始まりに観ても
きっと何かと向き合える。

2021年1月9日まで
東京芸術劇場プレイハウスで
生の醍醐味を感じてください。








今までと違うアンテナを立てて
全く違う脳みそを使って
ひたすらインプットする日々。

錆びまくって
眠り続けた細胞を呼び起こすのは
容易ではなく。

疲れると見上げる空。
なんとも心地よい疲労感。

5年前に読んで衝撃を受けた
辻村深月さんの「朝が来る」
改めて読み直してから
河瀬直美監督の創り出す世界観を堪能した。

河瀬作品の「自然」が好きだ。
演技も風景も自然に溢れている。
ただそこで自然に発せられたかのような言葉に心つかまれる。
そして自然の風景と心をリンクさせていく。

右脳と左脳が交錯して融合していく
この感覚がたまらないのです。








しばらく席から立ち上がれなかった。

エンドロールのピアノの旋律が
耳を離してくれないのか
涙が乾くまで待てということなのか
様々な感情を心で受け止めるのに
時間がかかっているのか…
とにかく余韻が離れない。

色んな良かったを
言葉にしたいけど言葉にならない。


海のシーンは本当に美しかった。

そしてこの映画は決して異質ではないことを
草彅剛さんの圧巻の演技力が
教えてくれました。