考えてみると、
今まで自分から別れを告げたことはない。
いつも告げられる側。
そう、決まって振られる。
しかも突然に。

きっとそれなりに
何となくそんな雰囲気があって
相手はシグナルを発してたと思うけど
気づかない鈍感なところがある。

予期せず突然告げられた瞬間の心が受ける、
いや受け止めきれず右往左往する
置いてけぼりを喰らったような
何とも形容しがたい感覚は
何度受けても慣れない。
その気持ちがわかるからこそ、
番組終了のお知らせは
何度経験しても慣れない。

突然、
日常の当たり前の時間を
いつもそこにあった風景を
奪ってしまう感覚。

放送1000回目を迎えた
ラジオ日本「Hello! I,Radio」
いつの間にか皆さんの日常に
溶け込んでいたんだと感じる中、
終わりを告げるのは辛かった。

あと6回。
残された猶予期間を
ただただ感謝の気持ちで
1分1秒をしっかり心に刻みながら
マイクに向かいます。

いつもそばにいてくれた
東京タワーに見守られながら。