歳を重ねると
だんだん自分のスタイルが確立されていく。
確立されたスタイルはなかなか崩せない。
そして頑なになっていく。
でも実はそれはとても狭くて
小さい世界なんだと気づかされる。
数年前に観てから
ずっとずっと心の隅に沁みついていた映画。
「幸せなひとりぼっち」
その原作者のフレドリック・バックマンの作品がまた映画化された。
「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」
ルーティン化しているマリーの生活に
ハッとさせられた。
まさにコロナ禍の私の生活スタイル。
無になって日々淡々とやり過ごすには
最適な過ごし方だった。
観終わってまた改めて
「幸せなひとりぼっち」を観直した。
あれから数年間で、
また頑なになっていた心に気づかされる。
この個室の窓を少し開けるだけで
違った空気を取り入れるだけで
これでいいと思っていた世界が
より豊かなものになって彩られていく。
「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」
7月17日公開。