観終わってから、まだいまだに答えが出ないでいる。

一緒に過ごした時間と血のつながり。
たった6年。されど6年。
実の子と育ての子。

その選択はあまりにも慟哭で無常だ。

誰の身にも起こりうる出来事だと
ふと寄り添い、ぐいぐい心に入ってくる、
ただの感動作で終わらせない、
是枝監督の真髄を観たような気がする。

映画「そして父になる」
このタイトルをかみしめながら
スタンディングオベーションの代わりに
二つの選択がグルグルしている
私の頭ん中。

9月28日公開。