実父の死後、多分数年ぶりに父の夢を見た。
父は亡くなった頃より更に老けており、もし病気せずに今も生きていたらこんな感じかなあという感じだった。
それがなんかリアリティーがあって、
私も妙に冷静で、父に向かって
「あれ?お父さん、死んだんじゃなかったっけ?
あ、そか、もうすぐお彼岸やから早めに帰ってきたん?」
なんぞと声をかけ、
父は当初、なんだかのっぺりしたはっきりしないぼやけた状態だったのがだんだんしっかりしてきて、
「うん、そうや」
とごく普通に返事をした。
「あゆみはどうや?」
と、聞く父に、
「うん、元気やよ、毎日いろいろ頑張ってるで」
というと、
「そうか・・・うん、そうか・・・」
と答え、
「あゆみを頼む・・・あゆみを・・・」
と、すがるように私を見た。
「うん、大丈夫やよ。心配せんで」
と言って、少し強く父の小さくなった肩を抱きしめると、ちょっと泣き笑いな顔で
「うん、うん・・・」
と頷いた・・・
離れて暮らしていながらも、たった一人の孫であるあゆを溺愛していた父は、
あゆの成長の遅れをある程度は感じながらも、障碍をはっきりとは知らぬままに逝った。
父の性格上、もし知ったならショックで一気に認知症になっていたかも知れず、
それを知らずに逝ったことは父にとっては幸せだったと私は思っていた。
しかし、死後も心が残るのなら、
父は亡くなってからもずっとあゆを気にかけ、
こちらの世界での3・4年の時間をかけて、
ようやくあゆのことを
あゆの障碍のことを受け入れられるようになったのかもしれないなと、ふと思った。
今日は実家でのお彼岸参り。
あゆは往路復路共に、
「おじーちゃん、おじーちゃん!」
と連呼していた。
義父のことかと思っていたが、実父のことだったのかも知れないね。
彼岸参りの前夜に見た、ちょっと不思議な夢のお話でした・・・