- リリー・フランキー
- 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
久々に小説(自叙伝)を読んだ。
リリーが寂れていた街、小倉で生活し、東京に移り住んだ時のフレーズ。
印象に残ったフレーズ。
東京にいると「必要」なものだけしか持っていない者は、
貧しい者になる。
「必要以上」の物を持って初めて一般庶民であり、
「必要過剰」な財を手にして初めて豊かな者になる。
”貧乏でも満足している人間は金持ち、それも非常な
金持ちです。
だが、金持ちでも、いつ貧乏になるかとびくついている
人間は、冬枯れのようなものです。”
必要以上を持っている東京の住人はそれでも自分のことを
「貧しい」と決め込んでいるがあの町で暮らしていた人々、
子供達、階段の上に座って原価の酒を飲んでいた人々が
自分達のことを「貧しい」蔑んでいただろうか。
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摂取する側とされる側、気味の悪い勝ち負けが明確に
色分けされた場所で、自分の個性や判断力を埋没
させている姿に貧しさは漂うのである。
必要以上になろうとして、必要以下に映ってしまう。
そこにある東京の多くの姿が貧しく悲しいのである。
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自らを戒めることのできない者の持つ、
程度の低い自由は、思想と感情を麻痺させて、
その者を身体ごと道路脇のドブに導く。
漠然とした自由ほど不自由なものは無い。
それに気付いたのは、様々な自由に縛られて身動きが
取れなくなった後だった。
結局、鳥かごの中で、空を飛びたいと憧れ、今いる場所を、
限られた自由を最大限に生かしている時こそが、自由である
一番の時間であり、意味である。
就職、結婚、法律、道徳。面倒でわづわらしい約束事。
柵に区切られたルール。
自由はそのありきたりあな場所で見つけて、初めて
その価値がある。
自由めかした場所には本当の自由など無い。
自由らしき幻想があるだけだ。
樹研工業の松浦元男社長がカンブリア宮殿で言っていた。
絶対思ってはいけないこと。
「有名になろうと思うな。 お金持ちになろうと思うな。
偉くなろうと思うな。」
テレビで見ていて言葉がリンク。
満足感ってどんなんだー。
自由ってなんだー。
ってこのカオスに身を置いていると感じてしまう。ここ東京渋谷。
気がつくといつの間にか、どっか、社会の端っこに流されている。
「欲」が人工のテトラポットになって流れを変え、自分自身の
動きを自らぎこちなくさせている。
そうなったら、1回、頼っている人や、お金や、欲望と距離を置き、
裸になってみることが良いのかもって思う。
そうすれば、規制や縛りができて、その中で自分にできることを
新しく見出すことができるだろう。