こんばんはパー



これから、ちょっぴり(私ごとですが笑)
昔話をしようと思いますひらめき電球



それは、僕が中学2年生だった頃。
その頃はまだ今以上にピアノを本格的にやっていて、
コンクールにも出ていました。


その年のコンクールの本選の課題曲は、

ベートーベンのソナタの中から8分以内で一曲。
(だったかな・・・??)


そして、僕の先生が選んだ曲が↓




ピアノ・ソナタ第17番ニ短調
作品31の2「テンペスト」

の第3楽章音譜


クラシックをやっている方なら、
聴いたことがある方も多いはず。。



僕は、ベートーベンの演奏なら、
いかにも正統派って感じの

ゲルハルト・オピッツの演奏が好きラブラブなのですが、
(家にCDもあります)

YouTubeになさそうなので、
違う演奏を張っておきます。




最初この曲に決まった時は、
“あぁーこれかぁー”
くらいな感じだったんです。



でも毎日弾いて、弾いて、弾いて。

僕は音をとるのが早い方ではないので、
時間かけながら、じっくりじっくりやって、

レッスンも受けて音譜


だんだん弾けるようになって、
今度はイメージを浮かべました。


というのも
僕は、弾く時には
楽譜を読みながら

ウォルト・ディズニーのファンタジアのように

ストーリーを考えるようにしているからニコニコ


その時、何故だかは分からないけれど、
今までになく鮮明なイメージが浮かび上がってきたのでしたビックリマーク



最初のところは、
濃い霧のかかった不気味なひんやり冷たい夜。
ぼんやりと光る月明かりの下を

馬に乗って遠ーくから騎士がかけてくる感じ。


その騎士の様子も
どこか不安げで落ち着かない様子。。


この時の左手の動きは吹きあげる風。



・・・そこからの展開まで書くと
いくら書いても書ききらないので
省略しておおざっぱに書きますが、

この後は、
それに登場していた騎士やそれの関係人物たちに
様々に不幸が訪れる。

そんな中・・・

展開部では霧は深まり、
夜は妖しい静けさを増していく・・・

右手の妖しい響きは
嘆きにも聴こえる・・・。


そして、空も様々に変化する。

静けさを取り戻したり、
そうかと思えば激しく荒れたり。


それはまるで、そう、「嵐」

(テンペストっていうのは
英語で「嵐」という意味ですひらめき電球

気持ちがより昂ぶっていく再現部を経て・・・


そして最後は騎士は霧の中へ消え去っていく・・・





そんなお話( ̄▽+ ̄*)



弾きこめば弾きこむほど

この曲に対する気持ちはどんどん膨れ上がってアップ


弾くだけで胸の中から何かが溢れだしてきそうな
気持ちになったのでした。




そうして練習出来るだけして迎えた本番!!



僕はいつになく集中し、演奏に心が入って行った気がして。。


ひとつひとつの音に僕の気持ちを込められたような
気持ちっていうか・・・。


普段舞台に立つ時も
集中しているのですが、

この時の集中は今までとは「何か」が違っていましたひらめき電球

例えるなら
陸上で走っている選手がランナーズ・ハイになるような感じ。

舞台もコンクールも審査員も

客席だって頭の中には無くなって。


僕が弾いているというより
僕の体が勝手に演奏して、
僕はその音楽の中に
浸っているような・・・

そんな気分ラブラブ


ただ・・・
残念なことにほんの「一瞬」
その集中が緩んだ瞬間に

ミスをしそうになって、ちょっとブレたので、


優秀賞を取ることは出来なかったダウン


でもそんなこと僕にはあまり関係無くてビックリマーク

ただただそんな演奏が出来たことで

思わず涙を流してしまいそうになるほどなのでしたニコニコ




後日、審査員の先生が
「僕はあのテンペストを弾いた男の子の演奏が
好きだったな」

とおっしゃってくださってた

という話を聞いたのも、
僕を鼻高々とさせたのでした(笑)





・・・ただ、
ここまで読んでくださった方には

「結果」を出していない奴が何を言うんだパンチ!

って思われるかもしれません。


ミスをしてしまったことはまぎれもない事実。

優秀賞を取れずに、入選で終わってしまったのもまた事実。


それなのに僕はすっかり満足して、
鼻高々になっちゃってる・・・汗



これは「音楽家」としては
すこぶる悪いタイプかもしれませんダウン


自分の演奏に満足してしまったら・・・
“なにくそっメラメラ”と思わなくなったら・・・


「その先」への進歩は著しく停滞してしまうから。





・・・だからビックリマーク

僕はこの年を境にコンクールに出るのをやめました。


もちろん勉強が忙しくなったっていうのもあるし、

コンクールが行われる夏休みに、
やらなきゃいけないことが増えたっていうのもあります。


でもそれだけじゃない。


自分のレベルみたいなものが
見えてしまったから。



だからもうコンクールは止めにしてしまいましたあせる




僕の周りには、
本気で音楽の道へ進もうとしている人もいて。


僕も、「音楽の道に進む」ことも出来る並みに
良い教育は受けさせていただいたけど・・・


僕は僕なりに頑張ったけど・・・

でもそれでも
それと比べて自分はどうなのかなって・・・
そう思いましたσ(^_^;)




こうやって書くと悪い変化のようかもしれません。

でも、その分僕は
それからの夏は違った意味で
様々に充実させることが出来ているし、


今でもあそこまで気持ちを込められた演奏は
僕の宝物で、目標でもありますキラキラ


それから時が過ぎ去った今、
僕は技術的にはもちろん当時よりも良い演奏が出来るけれど、

あの時ほど1音1音に気持ちがこもった
演奏は出来たことはありませんから・・・叫び


そして、この演奏以来
僕の練習への取り組みだったり、

譜面を読む時の向き合い方だったり、

人前で弾く時だったり、

様々な面において、

まるで人生観が変わったかのような変化を及ぼし、

今の僕に多大な影響を与えているんです。






僕に自らの限界を感じさせた曲、

そうでありながら
僕が初めて人に気持ちを届けられた曲、

音楽の力を感じさせてくれた曲、

初めて音楽をやってて良かったと思わせてくれた曲、

気持ちを込めることの大事さを教えてくれた曲、

そして僕の人生観をも変えた曲・・・



この曲失くして今の僕はないっ!!
って言ったって、過言じゃないくらい(笑)




・・・なぜこんな話をしたのかはてなマーク

それは、実は
僕が出ていたそのコンクールの
今年の中学生の課題曲が

このベートーベンのテンペストだったからひらめき電球


僕の前にレッスンを受けている子が、
まだ安定してなくておぼつかない様子で、
ゆっくり弾いているのを見て
なんだか懐かしくなってしまったのでした≧(´▽`)≦


3年前の今頃、僕もああだったのかなぁ・・・
なんて思ったり。。


こんなに素晴らしい曲が課題曲なんだから・・・

ぜひ後輩の中学生のみんなには
練習必死で頑張って、

素晴らしい演奏をしてもらいたいなっ音譜


と思いますニコニコ





僕も、もう1回久々に弾いてみようかなぁ~にひひ

今度は違った気持ちで弾けるかもしれません音譜



アデュ~~~DASH!




ミンク流れ星