ホームへ行くこともなくなり、会社と家とを往復するだけの日々。

家にいても何をするでもなく、パソコンゲームばかりしながら夜の時間をつぶしていた。


Fさんは、悪化するでもなくかといって良くなる訳でもなく、クリーンルームに入ったままだった。

お見舞いに行っても会えることはなく、かといってそうそうtelすることも出来ずにいた。



することがない日々。

何かやりたい。

夢中になれることが欲しい。




そんなある日のことだった。

書店で時間をつぶしていて、ふと目に留まったもの。



宅地建物取引主任者資格のテキスト



祖母の家の一件以来、多少なりとも興味が湧いていたのは確かだった。

時が経って忘れていたけど、これなら少しは暇つぶしになる?


真面目に試験を受け資格を取ろうとしている方々には申し訳ない気がするが、これが私が勉強を始めたきっかけだった。


時は2月。

試験は10月。

とりあえず半年以上、少しは満たされた気分になれるだろうか?



私はその場で、テキストや問題集を一気に買い込み、独学での勉強を開始したのだった。