第十二話
結局少し気まずいまま
ジュンスが家にやって来た。
「ただいま」
「お、おかえり」
なんか変に緊張しちゃってる。
そんな私を不思議そうにみるジュンス
ー身を任せてればいい
うん、きっとジュンスは大切に扱ってくれる
だけどやっぱり、本人が目の前に来ると緊張しちゃって。
今日の誘いは受け入れようと思ってたんだけど
「あやか・・・」
き、きた
「ん？」
「朝のことまだ怒ってる？」
「へ？」
「どうしたら許してくれる？」
「え・・・怒ってないよ」
そういって振り向くと、ジュンスがキッチンの入り口まで来てて
ちょっとビックリしてしまった
「じゃあ、今日も言っていい？」
気づけば後ろにいて
ふんわり抱き締められた
「あやか・・・」
「ジュンス。」
「ん・・・」
「優しくしてね。」
「え？」
振り返ってその唇にキスをすると
目を丸くしたジュンス
「いいの？」
「いいの」
ちょっと大胆だったかな
でも、なんか大丈夫そう。
どんな私でも、ジュンスはちゃんと見てくれる
「無理にしなくていいんだよ？」
「大丈夫」
「ほんとに？」
「うん」
そう言うと嬉しそうに笑って私を抱き締めたジュンス
「優しくするから。」
そう言って私を抱き上げる