
第三話
結局杏奈が僕の髪を乾かしてくれて
さすがに着替えさせてと言った時はおでこにデコピンをくらったけど。
「杏奈~~~食べていい~~~?」
「あ!うん!待って待って」
ダイニングテーブルの上に置かれた枝豆が、僕を誘ってる
「杏奈早くぅ~~~~」
「はいはい!」
目の前に置かれた料理たち。
初めて見るものがいっぱいで、ちょっと嬉しい
「いただきまぁす」
二人で手を合わせて、笑いあった
こんなこと、今までにあったっけ。
彼女と一緒にご飯を食べたことはあったけど
こうやって笑いあって
これなにー?なんて言いながら。
すごく楽しい
「ユチョン?なに考えてますかー」
「え?・・・ふふふ・・・」
「えっ、なにその笑い」
「ううんー、楽しいなーって思っただけっすよぉ」
「楽しい?」
「楽しい。」
ちょっと手を伸ばして
テーブルに放り出されたその手を握る
あの日爪についてた黒い星はとっくに消えて
優しいピンクが彼女の爪を覆っている
「楽しいっすよ・・・杏奈と俺でー・・・笑えて楽しい」
ほんとだよ
君と僕
二人で笑えば幸せ