micky_c♡TVXQ -33ページ目

micky_c♡TVXQ

新米ユチョペンがお送りする完全妄想炸裂ワールド!
妄想を暖かく見守っていただける方、よろしくお願いします^^

完全なるフィクションです。
実際の人物、団体には一切関係ございません。

18禁含むものはアメンバーさん限定です!



ジリジリと蝉の声が響く。


あの夏の日・・・




「はぁ~、暑い。ジュンス、アイス食べようよ。」


「駄目!!ユチョン、先生に見つかったらヤバいだろ~

それに、明日から夏休みなんだから、
いくらでも
たべられるじゃん。」


「今じゃないと駄目なんだよ!
ほんっと、ジュンスは分かってない!」



学校からの帰り道。

僕とユチョンはジリジリと照らす真夏の日差しと蝉時雨の中。






「買い食いは駄目だって、こないだも言われたろ!
それに、ユチョン・・・早く帰らないと、夕立がくる。」





振り返ると、まるで僕たちを追いかけるように
徐々に大きくなる積乱雲。

湿った空気の据えたような匂い。


空が低く唸るように遠雷が聞こえて、

雨が近い事が分かる。





ふと広げたユチョンの手に、
ポツリと雨粒がひとつ。





「ジュンス、もう降って来たよ。」


諦める様にユチョンが言って、

瞬間、

ユチョンと僕は、脱兎のごとく走り出す。




汗で濡れる制服に、乱れる呼吸で重くなる身体。

通学路の河川敷を、ひたすらに走るけど、


雨はあっという間に僕たちを染めて行く。









「だめだ、ジュンス、一旦雨宿り!
」



轟々と降る雨の中、怒鳴るようにユチョンが言って、

河川敷の外れにぽつんと建っている小さな木の小屋を指差した。





「あそこ・・・入れるの?」



「前に、ジェジュンと二人で入ってみた事があるんだけど、
ただの倉庫みたいで、鍵は掛かってないんだ。」



言いながら、小屋のドアに手をかけるユチョン。


道に迷った旅人を受け入れるように、ドアはすんなりと開いた。





小屋に入って内側からドアを閉めると、
雨の音が少し遠のく。

シンとした小屋の中は、二人の荒い息づかいと、
湿った木の匂いだけ。





「もう!ユチョンが道草しようなんて言うから!!」


そう言ってずぶ濡れのスクールカバンを放り出す。



ユチョンはいじけるように唇を尖らせて、
窓に嵌った木の格子の隙間から外を眺めている。






「見て、ジュンス、すごい雷。」




ユチョンにつられて見ると、無数の閃光と轟音が轟く。




ガッシャーーーーン!!!!



ピカッと一際大きく空が光って、
耳を劈くような音と共に、
驚いたユチョンが僕にとびついてくる。




「ちょっと・・・ユチョ、ン・・・・・」


咄嗟に掴んだユチョンの肩。


ユチョンの、甘い匂い。


薄暗い部屋の中で、
雷の閃光に照らされた濡れたシャツと、
ユチョンの白い肌。





「・・・ジュンス・・・?」




その日、


僕はユチョンに、キスをした。



窓際にユチョンの身体を押し付けて、
手首を掴んで舌を絡ませる。




んn・・っ・・・!!
はぁ、あ・・はっ・・・・・


まだ上がっているユチョンの息が、

僕の鼓膜を震わせる。



んっ・・はぁ、あ・・ジュンス・・・

ユチョンは僕の名前を小さく呼ぶ。

その声には、軽蔑も、同情も含まれない。



ユチョン、


今だけ、


この一瞬だけ、


僕は君が欲しい。






きっとこれは、夏の夕立のような、

一瞬の儚い感情・・・





唇を離すと、大きく吐息が漏れた。

ユチョンの前髪から雫が垂れて、
まるで涙の様に僕の顔を伝う。




「ユチョン、ごめん・・・」


そう言って、僕は懲りずにまたキスをする。


ユチョンの指にするりと指を絡ませて、

貪るように唇を愛撫する。



はぁ・・・あ、ん・・っ・・・





これはきっと夕立が見せた夢。






気がつくと、雨は止んでいた。



僕はハッとしてユチョンから離れる。




「ユチョン・・・ごめん・・・その・・・っ」



「ジュンス・・・。かえろっか。」

ユチョンはそう言っていつもの笑顔を作る。

それ以上なにも言えない、情けない僕。










雨の止んだ河川敷は、


むせ返るようなアスファルトの匂いと、

草の匂いに包まれている。




濡れたシャツの裾が、

もう少し歩いたら乾くよ、

とでも言いたげにパタパタと舞い上がる。




きっと、さっきの事は無かった事になる。





僕はなんだかそんな気がした。





でも、それでいい。



だってあれは、夕立が見せた夢なんだから。





「ジュンス・・・」


「・・・ん?」


「やっぱり・・・アイス食べたい!」


「はは、わかった。でも、ユチョンの奢りね!」




そう言って僕らはまた駆け出した。




夕闇の迫る夏の河川敷を、


真っすぐ走って行く。




前を走るユチョンの背中が、

消えてしまいそうに見えて、


僕は走るスピードをあげた。



これからはじまる短い夏を、


君と一緒に楽しむ為に。







fin.




突然思いついて書いてみました。

一話読み切りです。

学生時代のユス?いやこれはスユ?


初スユでかなり頭を抱えましたが、

大好きな夏の夕立の一瞬のように、
儚い感じの物語になっていたら幸いです^^