
夕食が済んで、普段なら皆でテレビを見ながら談笑する時間。
なのに、今日はリビングの空気が重苦しい。
確かに・・・
ユチョンの言う通りジュンスの首にはうっすらと赤い跡があって、
あれがキスマークならチャンミンが犯人意外考えられない。
でも・・・そうだとしたらチャンミン・・・
ユチョンに喧嘩を売るのは無謀すぎるよ・・・。
ユチョンの機嫌はきっと今年一番悪い。
今迂闊に近づいたら噛み付かれるかも・・・!?
いつも温厚なユチョンがブチっといったら・・・
俺だって手が付けられない。
これは・・・ちょっとまずいかな・・??
遠目に見てもチラチラとユチョンを気にしているのが
丸わかりなジュンスと、
ずっと携帯をいじったまま顔も上げないユチョン。
そして俺はさりげなくチャンミンもチェックする。
「ジュンス、さっきからユチョンの事チラチラ見過ぎじゃないか」
突然、ユノが口を開いた。
ちょっ・・!?
ユノ、今のタイミングでそれはマズイ・・・っ!!
ジュンスが不自然な程弁明しているなか、
ユチョンが携帯から顔を上げる。
「違うよヒョン・・・」
ユチョンは少し間を開けてから、口を開く。
「ジュンスは~さっき俺がこっそりアイス買ったの見てるから・・・
欲しいんでしょ♩ジュンス。」
ユチョン・・・め、目が笑ってないぞ・・・?
その様子じゃジュンスもさすがに気付くと思うけど・・・
「いや・・・あ、うん。
そう!そうなんだよ!
ユチョンの買ったアイスがおいしそうだったから!」
いや・・・ジュンス・・・・
それ、罠だって気付いてる?
ここで俺が口出したらユチョンに一生恨まれそうだしなぁ・・・
でもきっとこのままじゃジュンスは
まんまとユチョンの罠に嵌るだろう。
そして・・・俺の心の声も虚しく、
ジュンスはユチョンと一緒にリビングを出て行ってしまった。
「あいつら・・・変だよな・・・?」
ユノは二人が出て行ったあとを不思議そうに見ていた。
「いつも通りじゃないですか?」
そう言ったチャンミンの顔は、とてもいつも通りには見えない。
はぁ・・・・・
ため息が溢れる。
ユチョン・・・・
このままじゃ空回りしてジュンスを傷つけるだけだぞ?
そんな俺の心配は、見事に的中してしまう事になる。
明け方まで作曲に集中していた俺の耳に飛び込んできたのは、
けたたましい音で廊下をあるくユチョンの足音。
あーあ、やっちゃったか・・・
俺は今日何回目かのため息をつくと、部屋を出て
玄関にいたユチョンを呼び止めた。
「おい、ユチョン・・!?どこ行くんだよ!?ユチョン!!!」
「ヒョン・・・起きてたの・・」
ユチョンは俺の顔も見ずに言った。
その手は開いた玄関のドアノブにかかったまま。
冷たく湿った風が吹き込んで来て、
じきに雨が降り出しそうな事が分かる。
「ユチョン、いいから戻れ!!」
「ヒョン、これ以上止めないで。」
そう言ったユチョンの声は
決壊寸前の防波堤のような危険さを含んでいる。
「ユチョン・・・っ」
俺がひるんだ隙をついて、ユチョンは飛び出して行った。
あいつ・・・バカじゃないのか、ほんと。
あきれた俺は追いかける事も忘れて、しばらくそこにたたずんでいた。
to be Contined・・・
久々の更新です・・・!!;;
Jaejoong side