早朝の駅には思春期のお子さんとお母様の組み合わせもチラホラ。大学受験のために前のりで向かうのか、はたまた新居を探しに向かうのか皆さんそれぞれだと思いますが、つい25年前(え!25年!!!)を思い出しました。
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ここから、アイシングクッキーに関係ないお話です。
私が高3の頃は、まだ北陸新幹線も開通しておらず、進路は関西よりが多かったかな。私も京都と神戸の大学をそれぞれ2つずつ受験しました。
住むならと最終的には神戸の大学に進学したのですが、25年経った今もこうしてサンダーバードに乗ってるとは思いもしませんでした(^_^;)
両親にしてみれば少しでも距離的に近い京都にしてほしかったはずですが、なんの不安もなく4年間を過ごせたことに感謝しています。
最近のdocomo25周年のCMがリアルだった時代。ポケベルしか持ってなかった私に夜遅く帰ると何件も留守番電話が。
そのほとんどが母からで、
「今日は帰り、遅いんだね」
「夕飯、何食べた?」
「明日はそっち寒いらしいから暖かくしてね」
などなど、わざわざ留守番で伝えるほどのことではないのですが、私も母となった今、痛いほどわかります。
きっと、父がかけさせた電話もあったでしょう。
決して実家が嫌で一人暮らしした訳ではなく、ただただ10代特有の好奇心や自立したい気持ち(経済的にも精神的にも全くしてない)だけが強かったあの頃。今思い返しても本当、子供でした^^;
成人式を地元で祝ってもらい、翌日の後期試験のためにその日の夜に神戸に帰る予定で、母にJRのチケットを頼みました。(今のようにネットで購入できない時代、、)しかし母は、夜遅くに帰すのをためらい、翌朝のチケットを購入してきました。
とにかく今日中に帰ってバタバタせずに試験に臨みたかった私は、何で頼んだ時間の電車じゃないのだの、明日電車が遅れたらどうするのだの、母にだいぶ当たったような。
翌朝、ふくれっ面で父の車に乗り込み、最寄りの駅まで送ってもらったのですが、途中「ハンドルが効かない」と車が揺れ、道を少しそれたのが、5時46分でした。
「京都で震度5」のNHKのテロップを駅で確認し、今日はきっと電車は来ない、諦めて自宅に戻ったのが9時過ぎ。大学の友人に試験に行けないことを伝えてもらおうと何人かに電話しましましたが、繋がらず。
でも私は京都のその先の神戸では、10時から試験が開始されて私の空席の理由は誰も知らないと思っていたので、しつこく学生部に連絡し奇跡的に電話が繋がったのです。
試験に行けないとはなかなか言いづらく、小さな声で学生番号と名前を告げると
「君は今、どこにいるんだ!」といきなりの怒号。成人式で地元にいるが電車が走らず試験に行けないことを、さらに小さな声で伝えると
「そうか、良かった。ここは大変なことになってる。余震もひどい。絶対に来てはいけない」と。
時間が経ち震源は神戸により近い場所だということ、次々と映し出される映像がつい一昨日まで住んでいた街だとは思えず、テレビの前でただ時間だけが過ぎていきました。
一週間後、両親とJRが走る場所まで電車で行きそこからは徒歩で住んでいたマンションに向かいました。田舎から出てきた私を何かと気にかけてくれていた管理人さん夫婦にお水や食料を届けてから部屋に入ってみると、ワンルームは水浸しで、部屋の大半を占めるベッドには新調したばかりの大きなエアコンが枕を隠していました。
大変、大変失礼な心境なのですが、
母はどんな映像よりもあの光景が一番怖かったと言います。なんとなく母の強い愛情が守ってくれたのかもと感じながら、サンダーバードに揺られています。
※私は地震にも遭っていないし全く被害もありません。なので母娘のエピソードどして受けとっていただければ幸いです^ ^
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さ、もうすぐ大阪。
今日もたくさんの奇跡や偶然が重なって、1日学ぶことができることに感謝しています。
アイシングクッキーLittle Sugar
西田はるみ