こんばんは。
夫に会いに行ってきました。
以前一緒に仕事をしていた、付き合いの深い夫の伯母さんとその娘さんと一緒に行きました。
ノックをして部屋に入室しても、気づくことなくずっと夫は眠っていました。
伯母さんと従姉妹さんは、
せっかく眠れているのだから無理に起こすことはない。起きて苦しい思いするよりかは顔が見れただけでいい。
と、しばらく夫を見つめて、置き手紙を書いて、先に二人で帰りました。
入れ替わるように、医師からの指示で酸素吸入の機械を設置するための業者さんが来ました。
指先をはさんで、血中酸素をはかる機械…、あれでなかなか計測ができない状態ということでした。
看護士さんが酸素マスクをつけるために声をかけたら、ぱちっと夫は目を開けたのですが…、
一言も言葉を発することなく、うざったそうにうなずくのみ。されるがままにマスクを装着してもらいました。
そんな姿を見ているだけで、涙が止まらなかったです。
枕元の台のうえには、夫が飲まなかったのであろう、中身入りの飲み物のカップと、一口も減ってないゼリーがありました。
あんなに食べる人が、たったこれだけの水分も飲み込めないのかと、とてもショックでした。
看護士さんたちも退室し、部屋に二人になって…、
手を握って声をかけると、この度に目はあけてくれるのですが、数秒もしないうちにまた、目を閉じて眠ってしまうような状態でした。
それでもしばらくマスクをつけて酸素を吸入したことがよかったのか、しばらくしてからようやく、反応を返してくれるようになり。
牛乳だったら飲めるかも、栄養もあるし…、と持っていったのですが、ダメ元で「のむ?」と声をかけると、ちらりとこちらを見てうなずいてくれました。
ベッドを起こして、ストローで飲ませると、小さいパックの牛乳を、3分の1くらい飲めました。
マスクをつけ直してまたベッドを倒した後で、少し、ほんの少しの間だけ会話ができました…。
一生懸命しゃべってくれるけれど、声がもう、すごく掠れてしまっていて、ほとんど聞き取れませんでした
それでも、聞き取れた範囲ではこんなことを話していたと思います。
「来てるのはなんとなくわかってたんだけど、夢だか現実だかよくわからなかった」
「今日は何日だ?」
「そうか、じゃあ俺はずいぶん、寝ていたんだな」
「ずっと夢の中に居るような気がしている」
他にもきっといろいろ伝えてくれてたのだと思うのですが、聞き取れたのはそのくらいでした。
あとは、私の言葉に、目をつぶったままうんうんとうなずくだけ。
ほんの少し会話が途切れたと思ったらもう、小さないびきをかいて眠ってしまっていました…。
起きたり眠ったりの夫のそばで、手を握ってしばらく過ごして。
帰り際。
またすぐ、会いに来るからね。
ずっと一緒にはいれないけど、離れてる間もずっと思っているからね。
牛乳を、いくつか買ってあずけていくから。
しんどいだろうけど、頑張って水分だけでも、少しずつでもとってね。
そんなことを言った気がします。
「わかった。気を付けてね」と返してくれました。
部屋を出て、スタッフさんと少し話しました。
つい先日買ったはずのポータブルトイレが部屋になかったのはどうなってるのか、とか。
(夫の身体のサイズと合わず、使えなかったらしいです。えぇ…、実費購入だったんですけど…)
ストローで牛乳を少し飲めたこと。
部屋に置いてあったカップでは飲みたがらなかった事を聞き…、ストローでならもしかしたら、飲めるかもしれないから、試してみてほしいこと。いくつか牛乳のパックを買ってくるので、飲ませてあげてほしい、とか。
あの状態では、自力でトイレに立つのは到底無理そうにみえるが、今はオムツをつけているのか?
と聞くと…、
どうやら、排尿自体が止まってしまっているとの事でした…。
昨日、夜になかなか眠れず、いろいろとネットで調べたりしていたのですが…、
糖尿病の末期にそういう症状がでるのですね。
なんだか思い返してみると、夫の訴える身体のぶちはすべて糖尿病の症状でした。
口の渇き、異常なほどの食欲。
手足のしびれ。
身体のむくみ。
慢性化した酷い下痢。
尿のことは…、医師から説明を受けたわけではないですが、腎臓の機能が落ちてしまっているのかも。
泣いてしまって何も書けなくなるよりは、後で読み返した時に、なんて言ってたかとかを思い出せるように…、と思い、なるべく有ったことだけを順番に書いたつもりです。
今これを書いてる最中に、家で一人、声をあげて泣いてしまったのですけど…、
普段はあまり仲の良くない二匹のにゃんこ達が、私の声がしたとたんにすっ飛んで側に来てくれて…、今も側に居てくれています。
にゃんこ達にありがとう、と、嬉しく思う反面、今も夫は1人で眠って居るのだろうな…、とおもうとまた涙がこぼれます。
今日のところは、このへんで。
皆さん、おやすみなさい。
心配してくださった皆さま、ほんとにありがとうございます。