家人(文系の人)とワクチン接種する/しないで意見の食い違いが
生じてすり合わせ中なのですが、
「PCR検査は新型コロナとインフルエンザを区別できない」という情報発信があるとのこと。
「それは嘘だろう」と調べてみました。
そんなウソ情報の1つが、↓
https://www.nnn.co.jp/dainichi/column/tisin/210819/20210819048.html
[温故知新] PCR検査の感染者増
加茂川 耕助
この↑の情報の「疑陽性」の記述部分は「嘘」です。
(A)新型コロナウイルス遺伝子配列がわかる前に
開発されたPCR検査の中には区別できないものもあったのであろう。
(B)2020年1月10日にウイルス遺伝子配列が公表された以降、
新型コロナウイルスを検出するためのPCR検査の開発が開始され
2020年2月には日本国内で「区別できるPCR検査」が流布されはじめている。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/others/9478-covid19-16.html
この時開発されたPCR検査は「新型コロナウイルス(断片)」だけに反応し、
インフルエンザウイルス(断片)には反応しない。
つまり、昨年の1月、2月頃行っていたPCR検査は、
「区別できない」検査だったのかもしれませんが、その後、「コロナだけ検出する」
新版のPCR検査に切り替わっていっているわけです。
さらに、その後、新型コロナウイルスと、インフルA、インフルBを、区別して
同時検出できる新しいPCR検査も利用できるようになってきています。
https://murasakiyamapark-clinic.com/covid19-flu-rapid-pcr
来年以降は、このような、「同時に区別して検出できる」PCR検査を
つかっていきますよ、という趣旨で
(C) アメリカCDCは、(B)の「新型コロナウイルス(断片)」しか検出できない
PCR検査の代わりにインフルエンザウイルスも検出できる新しいPCR検査を
来年以降使用していくと2021年7月21日に発表
となりました。
理系脳からすれば
・「PCR検査」は固有名詞ではなくて普通名詞(というか検査方法の分類名)
・「PCR検査」は種類がありバージョンがあり改良が日々続けられている。
という、そりゃそうだろう、という経緯なわけですが、
世代の違う個々のPCR検査を区別できない人が
(A)のような情報を目にし、
(B)のような情報を知らない状態で、(あるいは意図的に無視して)
(C)の情報の解釈を誤った結果として、(あるいは意図的に曲解して)
「CDCがPCR検査が新型コロナとインフルエンザを区別できないことを認めたのである」
という、デマ情報発信しているということです。
(C)の発表をネタにしたデマ情報がUSネット上で流布しているようで、
USのネブラスカのPCR検査を行っている専門家が、
↓のような、「デマ訂正情報」を発信しています。
大阪日日新聞記事を書いた、
加茂川 耕助氏(評論家)
は、単に、USネット上に流布された「デマ情報」を、「鵜呑み」にしただけの方で、
良かれと思って件の情報発信をしているのかもしれませんが、
「ネット上の『嘘』を『嘘』と見抜けなかった方」
であるのは間違いないので、実名記述して(ペンネームらしいけど)
注意喚起させてもらいます。