「宅配水でも使われるRO水が自宅で簡単に!」という宣伝文句で
売り出しを始めているのですが、ROオタク目線では、
この製品「ビミョ~な印象」を受けます。
一般的な逆浸透膜浄水システムの設計とは、以下の2点が異なっているのです。
(1点目)
RO水を溜める浄水タンクがない。つまり、
RO水をつかう度に、使う量だけ浄水を行う設計になっている。
(2点目)
RO水への菌汚染対策として、浄水されるRO水に、
水道水中の消毒用塩素が、「意図的に残る設計」になっている。
・・・で、「ビミョ~な印象」と言うのは、
(1点目)
この設計だとRO水の最大の「ウリ」であるはずの、
「高純度なRO純水」は実現できないんじゃないの?
本当に、宅配RO水と同じ程度の「高純度なRO純水」が得られるんですか?
(2点目)
逆浸透膜浄水の「常識」として、逆浸透膜を通す前に、前処理フィルタで、
「塩素」を確実に除去しないと、逆浸透膜がダメージを受けて寿命が短くなってしまう
はずなんだけど、大丈夫なの?
まぁ(2点目)にかんしては、寿命が短くなっても、寿命が来る前に交換すりゃ良い、
という考え方はあると思うのですが、(1点目)は、とても気になる所です。
なので、「オスモピュア」のサイトのお問い合わせFORMに、
以下の様な質問を書き込んでみました。
-------------------------------------------------------
RO方式の場合は、通水をしていない状態から通水を再開したときに、
通水初期のRO水に関しては、イオン除去率が非常に悪化し、
除去率が回復するまでには、それなりの時間の間、
通水をつづける必要があるはずですが、
この製品はタンクが無いですから、
蛇口を開くたびに、断続的に通水を行うような使い方になってしまって、
この製品のRO水の純度は、かなり低くなってしまうだろうと想像するのですが、
このあたり関して、製品設計上、何らかの対策は施されているのでしょうか?
例えば、水道水のTDSメータ値が100ppmの場合に、
一晩通水しないで、朝一番にコップ一杯のRO水を取水した場合には、
そのRO水のTDSメータ値はいかほどが期待できるのですか?
また、RO排水についての説明がありませんが、
回収率(浄水量/原水量)は、何%として設計されていますか?
-------------------------------------------------------
返答を待っている所です。
↓
2013/6/28に回答を頂きました。
--------------------------------------------------------
ご質問①
> RO方式の場合は、通水をしていない状態から通水を再開したときに、通水初期
のRO水に関しては、イオン除去率が非常に悪化し、除去率が回復するまでには、
それなりの時間の間、通水をつづける必要があるはずですが、この製品はタンク
が無いですから、蛇口を開くたびに、断続的に通水を行うような使い方になって
しまって、この製品のRO水の純度は、かなり低くなってしまうだろうと想像する
のですが、この当たり関して、製品設計上、何らかの対策は施されているので
しょうか?
例えば、水道水のTDSメータ値が100ppmの場合に、一晩通水しないで、朝一番に
コップ一杯のRO水を取水した場合には、そのRO水のTDSメータ値はいかほどが期
待できるのですか?
ご回答申し上げます。
ご指摘の通り、弊社のRO装置ではゼロスタート直後の水は除去率が設計値通りに
はなりません。毎日朝一番では1分程度、毎回お使いの場合には20~30秒程度の
初期ブローを行っていただくことをお勧めいたします。
一方で、タンク方式の場合には、圧力タンクが満水近くになると透過水量が規定
の流量が出なくなりますので、除去率が低下する現象が現れます(特にポンプを
持たない安価な機種では顕著です)。
ご質問②
> また、RO排水についての説明がありませんが、回収率(浄水量/原水量)は、
何%として設計されていますか?
ご回答申し上げます。
回収率はおよそ50%です。
--------------------------------------------------------
つまり、
-----------------------------------------------
普通のRO浄水器と異なり、タンクがない設計なので、
蛇口を空ける度に出てくる最初のRO水の純度は低いので、
高純度のRO水を使いたいなら、蛇口を開いて30秒とか1分の間の
浄水は使わないでください。特に、朝一番は長めに1分ぐらいは捨ててください。
-----------------------------------------------
と、いう事です。
この機種は、流量が750ml/分のようですから、
コップ一杯200mlのRO水を
飲みたいと思った時には、蛇口開いて、コップ一杯と半分は
捨てて、それから飲む分をコップに満たしましょう
というわけですね・・
こんな事、いちいち、やってられるか!
と言う事になりますから、ピッチャーにRO水をまとめて取水して、
ピッチャーから小分けして使う、といった工夫をしないと、
宅配RO水並みの高純度は得られない、と言う事になります。
なお、他に「タンク方式の場合は~」については、嘘ではありませんが、
かなり「苦し紛れ」の感はあります。ピッチャーなどにとりわけないで
蛇口から飲む分だけをその都度取水する、という使い方なら、
タンク式の方に軍配があがるでしょう。
ピッチャーにとりわける使い方の場合でも、タンク式の方が
使い勝手はいいんじゃないかなぁ・・・
1Lのピッチャーが一杯になるまで1分以上かかります。
最初の捨て水分の30秒を含めて2分ぐらいか。
企業側として、自製品のデメリットを表記したくない、
という気持ちは、理解できますけど、
「宅配水でも使われるRO水が自宅で簡単に!」
なんて広告をするなら、
「最初の30秒~1分間のRO水は捨ててください」と言う
「使い方」の前提条件も、しっかり、表記しないと・・・
なお、30秒とか1分というのは目安でしかなく、
時間を短くすれば、RO水の純度は下がるし、長くすれば純度は上がる、
でも、エンエンと長くしても純度は一定以上にはよくならない、
と解釈すべき。
利用場所の水圧や、水温にも影響しますから、
RO水の純度を重要視する場合には、TDSメータも購入して、
捨て水する時間を色々かえて、TDS値を実測して、
自分で納得のいく捨て水時間を決める事をする事をお薦めします。
売り出しを始めているのですが、ROオタク目線では、
この製品「ビミョ~な印象」を受けます。
一般的な逆浸透膜浄水システムの設計とは、以下の2点が異なっているのです。
(1点目)
RO水を溜める浄水タンクがない。つまり、
RO水をつかう度に、使う量だけ浄水を行う設計になっている。
(2点目)
RO水への菌汚染対策として、浄水されるRO水に、
水道水中の消毒用塩素が、「意図的に残る設計」になっている。
・・・で、「ビミョ~な印象」と言うのは、
(1点目)
この設計だとRO水の最大の「ウリ」であるはずの、
「高純度なRO純水」は実現できないんじゃないの?
本当に、宅配RO水と同じ程度の「高純度なRO純水」が得られるんですか?
(2点目)
逆浸透膜浄水の「常識」として、逆浸透膜を通す前に、前処理フィルタで、
「塩素」を確実に除去しないと、逆浸透膜がダメージを受けて寿命が短くなってしまう
はずなんだけど、大丈夫なの?
まぁ(2点目)にかんしては、寿命が短くなっても、寿命が来る前に交換すりゃ良い、
という考え方はあると思うのですが、(1点目)は、とても気になる所です。
なので、「オスモピュア」のサイトのお問い合わせFORMに、
以下の様な質問を書き込んでみました。
-------------------------------------------------------
RO方式の場合は、通水をしていない状態から通水を再開したときに、
通水初期のRO水に関しては、イオン除去率が非常に悪化し、
除去率が回復するまでには、それなりの時間の間、
通水をつづける必要があるはずですが、
この製品はタンクが無いですから、
蛇口を開くたびに、断続的に通水を行うような使い方になってしまって、
この製品のRO水の純度は、かなり低くなってしまうだろうと想像するのですが、
このあたり関して、製品設計上、何らかの対策は施されているのでしょうか?
例えば、水道水のTDSメータ値が100ppmの場合に、
一晩通水しないで、朝一番にコップ一杯のRO水を取水した場合には、
そのRO水のTDSメータ値はいかほどが期待できるのですか?
また、RO排水についての説明がありませんが、
回収率(浄水量/原水量)は、何%として設計されていますか?
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返答を待っている所です。
↓
2013/6/28に回答を頂きました。
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ご質問①
> RO方式の場合は、通水をしていない状態から通水を再開したときに、通水初期
のRO水に関しては、イオン除去率が非常に悪化し、除去率が回復するまでには、
それなりの時間の間、通水をつづける必要があるはずですが、この製品はタンク
が無いですから、蛇口を開くたびに、断続的に通水を行うような使い方になって
しまって、この製品のRO水の純度は、かなり低くなってしまうだろうと想像する
のですが、この当たり関して、製品設計上、何らかの対策は施されているので
しょうか?
例えば、水道水のTDSメータ値が100ppmの場合に、一晩通水しないで、朝一番に
コップ一杯のRO水を取水した場合には、そのRO水のTDSメータ値はいかほどが期
待できるのですか?
ご回答申し上げます。
ご指摘の通り、弊社のRO装置ではゼロスタート直後の水は除去率が設計値通りに
はなりません。毎日朝一番では1分程度、毎回お使いの場合には20~30秒程度の
初期ブローを行っていただくことをお勧めいたします。
一方で、タンク方式の場合には、圧力タンクが満水近くになると透過水量が規定
の流量が出なくなりますので、除去率が低下する現象が現れます(特にポンプを
持たない安価な機種では顕著です)。
ご質問②
> また、RO排水についての説明がありませんが、回収率(浄水量/原水量)は、
何%として設計されていますか?
ご回答申し上げます。
回収率はおよそ50%です。
--------------------------------------------------------
つまり、
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普通のRO浄水器と異なり、タンクがない設計なので、
蛇口を空ける度に出てくる最初のRO水の純度は低いので、
高純度のRO水を使いたいなら、蛇口を開いて30秒とか1分の間の
浄水は使わないでください。特に、朝一番は長めに1分ぐらいは捨ててください。
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と、いう事です。
この機種は、流量が750ml/分のようですから、
コップ一杯200mlのRO水を
飲みたいと思った時には、蛇口開いて、コップ一杯と半分は
捨てて、それから飲む分をコップに満たしましょう
というわけですね・・
こんな事、いちいち、やってられるか!
と言う事になりますから、ピッチャーにRO水をまとめて取水して、
ピッチャーから小分けして使う、といった工夫をしないと、
宅配RO水並みの高純度は得られない、と言う事になります。
なお、他に「タンク方式の場合は~」については、嘘ではありませんが、
かなり「苦し紛れ」の感はあります。ピッチャーなどにとりわけないで
蛇口から飲む分だけをその都度取水する、という使い方なら、
タンク式の方に軍配があがるでしょう。
ピッチャーにとりわける使い方の場合でも、タンク式の方が
使い勝手はいいんじゃないかなぁ・・・
1Lのピッチャーが一杯になるまで1分以上かかります。
最初の捨て水分の30秒を含めて2分ぐらいか。
企業側として、自製品のデメリットを表記したくない、
という気持ちは、理解できますけど、
「宅配水でも使われるRO水が自宅で簡単に!」
なんて広告をするなら、
「最初の30秒~1分間のRO水は捨ててください」と言う
「使い方」の前提条件も、しっかり、表記しないと・・・
なお、30秒とか1分というのは目安でしかなく、
時間を短くすれば、RO水の純度は下がるし、長くすれば純度は上がる、
でも、エンエンと長くしても純度は一定以上にはよくならない、
と解釈すべき。
利用場所の水圧や、水温にも影響しますから、
RO水の純度を重要視する場合には、TDSメータも購入して、
捨て水する時間を色々かえて、TDS値を実測して、
自分で納得のいく捨て水時間を決める事をする事をお薦めします。