金曜の夜はムショウに踊りたい気分になった。

womb,air,unit,ageHa,elevenなど、

普段通っている大箱中箱のHPをで調べまくったのだが、

どうも今ひとつ心を打つイベントがない。

普段はそこまでしてイベントサーチなどしないのだが

CLUB情報サイトのクラベリアをつついてみた。

表参道のLOOPという小箱で行われる定例イベントの最終回というあるイベントが目にとまった。

HOUSE系のようだ。DJは知らない人だし箱自体も当然行った事がない。

小箱で行われるイベントは身内ノリのクラバー達が集うこと多いと言われており

そんな空気の所へオッサンが1人で侵入しても楽しめないのでは、

と若干の危惧はあったのだが、渋谷が近いこともあり、

駄目なら駄目でair,wombあたりへ避難すればよかろう、と表参道駅に向かった。

表参道駅から渋谷駅方面へ青学を横に見ながら歩く。

事前のGoogle MAPでの下調べではセブンイレブンのある建物のB1Fであり、

セブンイレブンを探しながらひたすら歩く。そのうちセブンイレブンを発見するが、

どうも場所が渋谷に寄りすぎておりB1Fなどない。

いぶかりながら来た道を戻っているとご町内地図を発見。表参道駅よりにもう1軒セブンイレブンが

あることになっている・・・。その場所まで戻ってみると「貸店舗」の張り紙が。

コンビニは潰れたようですね。でも地下へつづくガラス扉があり、階段をちょっと下ったところに

人影が。典型的なCLUBのキャシャーを見つける。エントランスフィー2500円を払い

ドリンク券1枚とCDをもらう。クラベリアのイベント紹介に先着30名様に特典あり、と

あった事を思い出す。小箱らしい値段と特典に、若干の感動を覚えながら、ロッカーに

防寒着、上着をしまいこみTシャツ1枚になる。踊っていると熱くなるからいつもCLUBでは

冬場でもTシャツ1枚だね。初めてのCLUBに、どっちがBARでどっちがダンスフロアが

わからず戸惑っていると、外人さんが1人やってきてロッカーの前に。

帰るのかな?と思い場所を空けると、外人はロッカーをにらんでから俺に聞いてきた。

「すみません。これ指して空けたらまたお金を入れないとだめなんですか?」

流暢な日本語である。「一度空けてまた閉めるならもう一度お金いれないとだめでしょう」と

答える。外人さんにとっては残念な回答であったはずなのに、なぜか満面の笑みで、

「そうですか。わかりました」と。俺は外人がやってきた方向に向かって数歩進む。

小さいBarカウンターと、これまた狭い木製の椅子と机が。これらは壁や床に作りつけられたような

日曜大工っぽい手作り感一杯の造作である。いつも通り、最初の一杯はジン・トニックをたのむ。

それほどこんでおらずバーの少ない席数の3分の1が埋っている程度。

DJブースはバーのすぐ横にありダンスフロアはバーから見てDJブースの向こう側にあるらしい。

珍しい配置であるが、酒を飲み語らう奴、踊る奴が完全に分離されるので、

踊る時に人目が気になるクラバーには嬉しいかもしれない。

ジン・トニックを一気飲みしてフロアを目指す。

天井が低くフロアも狭い。さすが「小箱」である。それでいて音はなかなか良い感じ。

音圧がビリビリという感じではないが澄んだ音が流れている。フロアには、俺の他には

「地蔵」が1体「ワカメ」が3株ほど。フロアは狭いが人も少ないので1人あたりのスペースは

大箱より広いぐらいだ。俺は目と瞑りながら音に合わせて体を気のままに動かし始める。

なんとなく汗でダラダラになるのがはばかられ運動量は控えめにマッタリ踊る。

BPMもかなり遅い感じだったしね。フロアには入れ替わり立ち替わりクラバー達が

入ってきて踊り、バーへ戻っていく中で、段々人数が増え、フロアも暖まっていく。

喉の渇いた俺もバーに戻り、普段、CLUBでは頼んだことのない、マリブミルクなぞを

注文し空いていた席に陣取り甘味と酒精を楽しみつつ、やはり、目を閉じながら、フロアから

流れてくるBEATに合わせて首を動かす。

暫く休んでフロアに戻り踊る。バーに戻ってカクテルを飲む。

を繰り返す。なかなか心地よくマッタリした感じなのだが、

フロアの体積が少なく人数が多いためにフロア温度がかなり高くなって来ている感じ。

せっかくのマッタリ感が台無しになる前にAM3時頃に店を出て、

渋谷駅方面に向けてTシャツ1枚で歩き出す。冷たい風が火照った体に心地よい。

歩いているうちに見知った通りの風景になる。

あぁ、あそこは、昨年末に閉まったNUTSだな・・

おいおい、この時間からageHa行きのBUS乗り場に並んでいるクラバーがいるぞ、

渋谷で踊ってこれからageHaで第2ラウンドかよ。元気だな。オマエら。

なんて心で呟きながら、すし三昧の前にまでくる。腹も減ったし火照った体も冷却された。

電車が動きだすまで時間もあるので、すしを食うことにする。すし三昧は回転寿司ではないのだが

値段が安く味もまぁまぁ。腹八分目までスシを満たし酒は飲まずお茶で酔い覚ましして1800円也。

深夜の渋谷のあちこちに潜んでいた連中が、そこかしこから沸いて出て駅へ向かって移動しはじめる。

その流れに混じって俺も夜遊びの充実感に満たされながら帰路につく。





いやー。文才ないですねー。ブログ書きつづけているうちに少しはマシになるんでしょうか?

なお上記はフィクションではありません。