ジョンスは、おば様の傍に行き、「おばさん、明日ナナミの事、よろしくお願いします」
とおば様にも頭を下げた。
「ジョンスさん、任せて。ジュンも事情を知っているから、明日ここに立ち寄ってもらうから」
「おば様ありがとうございます」
「ナナミさん、心配しないで。私はこれで帰るわ。明日お母さんを迎えに行って一緒に来るから」
「ありがとうございます」
おば様を入口まで見送り、ベットに戻ると、ジョンスの携帯がなった。
「コンさん、お疲れさまでした」
「いえ、とんでもないです。マスコミは、ジョンスさんとハヌルの事を疑っています。間違った噂が
流れてしまっています。明日、きちんと話して頂けませんか?」
「解りました。ナナミが傷つかないように、話します」
「ナナミさんは、大丈夫ですか?」
「はい、落ち着いています」
「そうですか、ではこれで失礼します」
ジョンスは、電話を切って、携帯を握りしめ俯いている。
「ジョンス?」
「ごめん。 ナナミ、明日全てを話すよ。必ず守るからいいね?」
「うん みんなが守ってくれているから大丈夫」
「何かあったら、直ぐに連絡していいね」
「大丈夫。おば様も付いていてくれるし。マスコミが、解ってくれなかったら、
私が、記者会見して、全てを話すよ」
「あはははは・・ナナミにはまいるよ」
ジョンスは、大笑いをして、私の頭を軽く叩いた。
「これから、院長にあってくるから、ジェイ、ナナミを頼むよ」
「任せて、姉ちゃんの傍にいるから」
「じゃ、ナナミ行ってくるよ」
ジョンスは、病室を出て行った。
ジェイは、ソファに座り、雑誌を広げている。
「ねぇ、ジェイ、ハヌルってどんな子?」
「何?急に?それに今更聞いてどうするの?」
「いくらジョンスが好きでも、あそこまでするのかと思って」
「ハヌルは、15歳で芸能界に入って、直ぐに人気が出た、挫折を知らない。ちやほやされて
我慢もしたことがない。だから、我儘で自己中なんだ。遊ぶには都合のいい女でも、
彼女には絶対にしたくない女だね」
「ジョンスとは、何もなかったんでよね?」
「俺が知る限りないよ。兄貴は、女には硬い。自分で納得できない相手とは、絶対に付き合わない」
「前の彼女って知ってるの?」
「それは俺の口からは言えないよ」
「ごめん」
「ただ、姉ちゃんとは、全く違うタイプの女性で半年で別れたよ」
「別れた理由は?」
「兄貴いわく、連れ歩くには、良いけど、家にいるタイプではないって言ってたよ」
「そうなんだ。でも不思議だよね」
「何が?」
「だって、芸能界って、綺麗で、スタイルの良い女性たくさんいるでしょ?共演した女優さんだって
なのに何故私のようなに、平凡でなんの取り柄のない、まして日本人の私と?」
「兄貴は、見る目があるってことだよ」
「どういう意味?」
「姉ちゃんは、自分の事がわかなさすぎ」
「何だかよくわからない」
「兄貴は、外見でなく、姉ちゃんの内側を見て、決めたんだよ」
「そうなの?」
「それより、姉ちゃんは、何故兄貴とって考えたの?」
「そうだねぇ~いつの間にか、私の心に住み着いて、気が付いたら私の心を占領していた。
日本に戻ると、辛くって、毎日といって良いほど、泣いていた。ジョンスの傍にいると、安心できて
心が穏やかになるの。この人の為に、何かをしたいと思う気持ちになる。だから結婚をしようと
思ったの」
「兄貴は、幸せだわ。俺にも少しおすそ分け貰ってもいい?」
「仕方ないから、少しだけ分けてあげる。元気になったら、ネックレスを作るから、
パーツ探して。それと、クレパスと色鉛筆買ってきてくれる?」
「何をするの?」
「暇だから、小児病棟に行って、子どもたちと絵を描いて遊ぼうと思って。それと、スケッチブックもね」
「姉ちゃんは、人使いがあらいな。明日、買ってくるから」
「ジェイ、ありがとう」
「兄貴、遅いね」
「そうだね、ジェイ明日、母さん頼むね」
「任せて、俺も日本に行くし、姉ちゃんは、もう少し先になるね」
私は、このままジュンスの傍にいたい。でも・・・
「姉ちゃん・・・」