『you're my miracle』悲しみと愛情23 | My Sweet holiday

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独り言を取りとめもなく書いてます。

「ハヌルから、ナナミさんに近づくように言われましたが、嫌な予感がして、動きませんでした。
 しかしハヌルから連絡が入りました。ジェイさんの実家にいるから、なんとしてもジョンスさんの
 マンションに連れてくるようにと。その時、タイミングよくリュさんから電話があって、ソヌさんが
 行く事を聞いたのです。それで私、志願したんです。ハヌルに連絡をして、何をするのか聞きました。
 マンションの私道に入ったら、車を止めて、車から出て少し離れた所に立っている様にと。
 そして、何が起こっても、見てみぬふりをするようにと言われました。
 ナナミさんが、暴行を受けている時、酷い出血をしている時、携帯を取り出そうとしたんです
 でも、直ぐ側にハヌルがいて、何も出来なかった。
 ナナミさんが死んでしまうのではないかと心配になり、ハヌルに救急車を呼ぶように
 頼みました。しかしハヌルは笑ったんです。そして私の頬をぶったんです。
 ナナミさんが、ジェイさんに連絡をしてくれた事が、救いでした。
 ハヌルにもう嫌だと言いましたが、ハヌルはこれからだと言ってました。
 ジェイさんに、ハヌルの事を話すと言ったら、ナナミさんと同じ目にあわすと言って
 車に乗って、どこかに行きました。ハヌルが居なくなり、ジェイさんの側に行き
 そのまま警察の聴取を受けました。これで全部です」
「リヨンさんありがとう。辛かったね。あなたも苦しんだのね。でも少しでも勇気があったら
 こんな事態にはならなかったよ。誰かに相談できる人いなかったの?」
「会社の人には言えなくって、友達に相談すれば、ハヌルにばれてしまう可能性があって」
「ジョンスに言えなくても、リュさんとかその他のスタッフに相談できなかったの?」
「ジョンスさんやリュさんは、私からすると雲の上の人です。とても・・・」
「リヨン、申し訳ない。スタッフの悩みを気ずいて上げられなくって」
ジョンスは、頭を下げた。
「ジョンスさん頭を上げてください」
私は、せっかくリヨンさんが、全てを告白してくれたので、ハヌルに全てを認めさせたかった。
「ジェイ、ハヌルに電話して。悟られないように、私が怪我をして院したって、
 ちょっと大げさに」
「解った」ジェイは、私のしたいことを理解してくれたようだ。
「ジョンス、ハヌルの事務所の偉い人知ってる?」
「専務を知っているよ」
「その人に連絡を取って、ここに来てもらって」
「解った」ジョンスもまた、理解してくれたようだ。
私は、チェさんに連絡を入れた。
「チェさん こんにちは、ナナミです。今日は、ハヌルお休みですか?」
「はい。自宅にいるかと思いますが、連絡取れませんか?」
「そうなんです。実は私・・・怪我をしてしまい入院しているんです」
「大丈夫ですか?」
「左腕を骨折と全身打撲です」
「それは、大変ですね?」
「はい、ジョンスでは私の身の回り世話をして貰えなくって、できたらハヌルに手伝ってもらおうかと
 思って」
「ハヌルでは無理ですよ」
「そうですか?」
「私これから伺います。どちらの病院ですか?」
「そんなご迷惑掛けれません」
「大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせて頂きます。○○大学病院の10階の1055室です」
「解りました。今から出ますので。30分後に伺います」
電話を切ると、2人とも上手く話したようだ。
母とおば様が私の傍に来た。
「私達はここに居ない方が良いわ。お母さんは私の家にお連れするから。
 じゃ後は、3人で解決しなさい」
母と、おば様は病室を出て行った。
私は、ふーっとため息をついた。
「ナナミ大丈夫?」
「うん 何か飲みたい」
「俺買ってくるよ」ジェイが病室を出て行った。
「ナナミは、人を動かす力があるね。僕の事務所で働かない?」
「えっ?そんなの無理だよ。芸能界の事全く知らないもん」
「人の痛みが解って、洞察力も凄いよ。ナナミみたいな人材は必要だよ」
「ありがとう。考えておくよ」
「ナナミさん、聞いても良いですか?」
「何?」
「こんな事、聞ける立場ではないのですが、今回の事で物凄く傷ついているのに、何故そんな
 優しい笑顔ができるのですか?」
「リヨン、お前も早く愛する人を見つけることだよ」
リヨンさんは首をかしげた。
「確かに傷は深いわ。思い出すと震える。あのマンションに行くのも怖い。
 でも私は1人じゃない。ジョンスが命がけで守るって約束してくれた。それにさっきみたでしょ?
 ジェイ、おば様、ジョンスのお母さん、私の母、そしてジョンス、みんな私の大切な
 家族なの。家族が私を守ってくれているの」
「ナナミさん、ごめんなさい。本当に・・・・」
「リヨンさん、きちんと罪を償って戻ってきて、私達待っているから」
リヨンさんは、私とジョンスを交互に見ている。私達は、笑顔をリヨンさんに送った。
「帰って来たら、事務所で働くのは無理でも、リヨンが生活できるように仕事を作るから
 きちんと罪を償っておいで」
「ジョンスさん・・・ありがとうございます」
私は、少しでもリヨンさんの気持ちが軽くなるように考えた。
「リヨンさん、戻ったら日本語覚える気持ない?」
「はい。日本語と英語は勉強したいです」
私は、ジョンスの顔を見た。ジョンスは、笑みを浮かべて頷いてくれた。
「私が、日本語と英語を教えてあげるよ」
「えっ?」
「大学英文科を出たから、英語が話せるの。その代わり、私の傍にいて、家事や洋裁の手伝い
 をしてくれる?」
「そんな私・・・ナナミさんに悪い事したのに・・・」
「そう思うなら余計に手伝って。但し当分無給よ、食事は3食付きどうかしら?」
「ありがとうございます。ジョンスさん、ナナミさん」
リヨンさんは涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「リヨン、悪いが事務所は解雇するよ。それは承知して」
「解っています」
ジェイがコーヒーを買って戻ってきた。
「何だか空気が変わったね」
「うん、リヨンさんの就職先が決まったから」
「えっ?どうゆう事?」
「ナナミの優しさだよ。それが時々あだになるが、それがナナミの良い所でもあるから」
ジェイはますます解らなくないでいる。