13回目の3.11…
2024年の辰年の幕開けは
能登の地震からのスタートだった
今年は娘が2回目の年女を迎える年で
年が明けて辰年になるのを心待ちにしていた
年末からの新年を夜勤で迎えた娘を
息子と迎えにいった
実家の母と私と息子は
年が明けてすぐに元朝詣りに出かけた
でも、深夜明けの娘と一緒に
もういっかい初詣にいった
母と私は、小さいときからずっと、
実家の近くの大好きな神社に元朝詣りをしてきた
そして、子供たちが生まれてからも
私と子供たちは年末になると実家に行って、
年が明けて新年の挨拶をかわしたらすぐに
歩いて元朝詣りに出かける
それをずっと続けてきた
さすがに今年は、母親が年老いたなと
歩いて大丈夫かなと思いながら…
一緒に元朝詣りに向かった
参拝するのに並ぶのも一苦労…
いつまで母親と来れるのだろう?
そんな風に、今年初めて思った
そうだよね…今年80歳になるんだものね
自分だってかなり老化してきているのに、
母親が大変でないわけがない
ずっと続けてきたことだから
なんとなくずっと続いていくと思っていた
父親はそんなの興味がなくて行かないし
弟は何歳くらいまで一緒に行ってたっけ?
たしか、母親が小さいときからそんな風に
元朝詣りに行っていたんだっけかな
だからそれが、私に続いているんだよね
そして夫もそんなの興味がなくて行かないんだけど
子供たちはずっと私と祖母と一緒に
元朝詣りに行くのを大切に思っている
だからいまだに、娘も息子もいかないとは言わないし
むしろ行きたい!実家に泊まりたいと言う
だから、家を出ている娘ですら
自分の実家ではなく、自分の母親の実家に
祖父母の家に年末年始は泊まるために
休みを使って帰ってくる
夜勤で元朝詣りには間に合わず…
引きたかった辰のおみくじは
娘が初詣に行った時間には売りきれていて…
がっかりしていた
でも、代わりにおみくじは買っておいてあげられないし…
12年に1度しか引けない辰のおみくじ
楽しみにしていたのを知っていたから
元朝詣りの時はまだあったから
なんだか残念だったね…
それでも、今年もちゃんとお詣りできて
ほっとして実家に帰って…
安心していたら、まさかの地震のアラート
3.11を思い出して怖かった
年老いた両親もいたし
とりあえず玄関を開けて…
いつでも外に出れるようにとか
でもあの日と違ったのは
子供たちがもう大人だっていうこと
揺れがおさまり、ほっとしたのもつかの間
テレビで見る能登の様子に唖然とした
あの日、私たちはすべてが止まって
何もわからない時間にいたけれど
きっと、あの時、私たちを励まし続けてくれたあったかい人たちは
こんな風にテレビで、今おきていることを見ていたんだろうなと思った
そして今回揺れたのが、娘が側にいる時で、
娘が1人海の近くにいる時でなくてよかったなと本当に思った
娘も、1人だったらどうしていいかわからなかったかも…と
普段は、何もなければ、
とてもとてもいいところなのだけれど
海が近いということは、そういうことで
実際3.11の時は、本当に勤務する病院のすぐ近くまで津波が来ていて…
なぜか、護られたように病院のところは避けて波が来たところだから
次がないとは本当に言えない
だから、だから、
いつも、いつも、誰よりも娘を護ってくださいと、妹を護ってあげてねと
天使になった我が子にお願いしている
もちろん、娘のことだけではないけれど
何かの時にはいつも、
護ってくださいと、自分の心の中にいる我が子に願い続けている
不思議なんだけれど…
本当に、本当に、たくさんたくさん
護られている
13年前も、震災後夫は復旧に現地に赴き
連絡もとれず、帰ってもこれず、
しばらく本当に、小さい我が子を抱えて不安に過ごす日々だったけれど
今回も夫は、能登に復旧に向かった
テレビで見たような景色の画像が送られてきて
しかも、あの時みたいに雪も降ってて…
珠洲にも行ってきた
被災した方たちのためにライフラインの復旧はとても大切なこと
だからよろしくお願いしますという思いと…
どうか無事で…
大きな地震がきたりしませんように…
そう願わずにはいられない家族としての自分
パパを護ってねと
心の中の我が子に願いを託した
何かある度に、夫は現地に行くのが仕事
3.11と今回の能登以外にも、復旧に向かったことは多々ある
でも、今回の能登の地震は
本当に3.11を思い出す地震だった
子供たちもみんな同じ気持ちだった
覚えてるよって息子が、ことあるごとに言う
8歳だったから、もう13年て…
そんなにたったんだねって、しみじみ
息子も社会人になってまもなく、まる1年になる
本当に子供たちは大人になって、それぞれが社会にでそれなりに頑張っている
13年前の記憶は体にしみついたまま
忘れることなく
今を生きている…
そんな平凡な毎日があることへの感謝を
幾度となく繰り返して
今日も生きている
辰年だから、上に上に登っていこう
いい年になるといいね
そう思ってスタートした2024年だったのに
なんだか、試練の年なのかなぁ…
でも、優しい気持ちを大切に
感謝の気持ちを大切に
そういう小さい積み重ねがきっと
大きな優しいに繋がると信じているから
そんな毎日を繰り返して
精一杯生きていきたいと
生きていかなきゃと
思っている
これから先の3.11も
ずっと、ずっと…
多分、私たちにはあの日の想いを
改めて感じ直して、またそこから
再び始める日なんだと思うから
あの日のことを忘れずに
しっかりと生きていこうと思います
世界のすべての命が、心が…
優しくて
あたたかくて
光に包まれたような…
そういうものでありますように…
願い、祈ります。

黙祷
2024.3.11 14:46
ーMICKEYー