イギリスの生垣
ハムステッド・ガーデン・サバーブを散策すると、日本の昔の住宅街がそうであったように、各住宅の前庭(フロント・ガーデン)や裏庭(バック・ガーデン)の通りに面する道路境界とか、隣地境界に刈り込んだ生垣が植えられている。明治になるまでは全くといってよいほど交流のなかった、大陸を挟んで極東の島国である日本と極西の島国であるイギリスが、同じように生垣をこよなく愛し、発達させてきたのが不思議でたまりません。
また、ハムステッド・ガーデン・サバーブの住宅街の写真を並べてみると、ハムステッド・ガーデン・サバーブの住宅街の色合いが白、黒、灰、褐色しかなく、私が子供の頃見たブロック塀もアルミフェンスもない頃の、日本の本物の土壁や木板張り壁の木造住宅が立ち並ぶ街並みと色合いがよく似ています。日本の住宅が既に無くしてしまった色合いと雰囲気が残っています。