テラスド・ハウスの土地利用パターン
ロンドンの人口が増大し密度が高くなるにつれて、より土地の有効利用度が高い3住戸以上連接して1棟とするテラスド・ハウス(TERRACED HOUSE)形式による住宅開発が登場しました。テラスド・ハウス形式になっても、その建て方は、2住戸を1単位とするセミ・ディタッチド・ハウス(SEMI-DETACHED HOUSE)が多数連接した形をとり、どの住戸にもフロント・ガーデン(FRONT GARDEN)とバック・ガーデン(BACK GARDEN)を設けるパターンがそのまま踏襲されました。このディベロッパーによる住宅開発が行なわれ始めた初期の土地利用パターンが、ロンドン住宅街における街の形の雛形になっています。
ジョージアン・スタイル(GEORGEAN STYLE)のテラスド・ハウスが、ほとんど同じ顔づくりがされているのも、初期の効率を追求した結果、同じ間取りで、同じ外観デザインの住宅を大量につくっていた時代の名残といって良いと思います。
■ TERRACED HOUSE SITE PLAN
上の地図は、マンチェスターのテラスド・ハウス・サイトの地図です。
住戸が何10軒も連接して建てられています。
フロント・ガーデンもバック・ガーデンも猫の額ほどの狭さです。
それでも各住戸が庭付きの住宅です。
郊外なら、ディタッチド・ハウス(DETACHED HOUSE)かセミ・ディタッチド・
ハウス(SEMI-DETACHED HOUSE)に住みたいところですが、人口密度の高い
中心市街地ではそれも叶いません。
それでもロンドン市民は、各住戸が庭付きの長屋住宅に住むことを捨てきれ
ないようです。
■ VICTORIAN TERRACED HOUSE SITE
上の写真は、ロンドンのヴィクトリアン・スタイルのテラスド・ハウスが立ち並ぶ
街並みの写真です。上の地図のサイト・プランによく似た街並みです。

