なんということだ!夏がはじまって終わってしまう!


ご無沙汰いたしております


6月の極上文學、メサイアイベントのあとはしばらくのんびりと過ごし、8月はずっと楽しみだった「弱虫ペダル インターハイ篇 -The First Result-」でした。

初日、2日目のそれぞれ昼公演を観劇しました。


原作を読んで大好きになり、特に今回の舞台で触れられる、総北の巻島くんと箱学の東堂くんのラストクライムは原作を泣きながら読みました。ふたりの熱く、まっすぐな、すばらしい友情とライバル関係にとても感動したのです。

クライムのシーンも勿論ですが、そこに至る前、落車でチームを引けなくなった坂道くんに代わりチームを引かなくてはいけなくなった巻ちゃんの苦悩、「俺たちは3年だ、これが最後のレースなんだ」と巻ちゃんに必死に語り掛ける東堂くん、そしてチームのために落車から100人を抜いてやってくる坂道くんのひたむきな姿、それぞれの勝負にかけるまっすぐな想いがにじみ、本当に大好きなエピソードです。


今回からそんな巻ちゃんを演じる役者さんは、初演の馬場さんに代わり、廣瀬智紀さんになりました。原作でも大好きなキャラクターなので、どんな巻ちゃんになるのかしらとわくわくしておりましたが、想像通り、いえ想像以上に、彼は巻ちゃんでした。巻ちゃん現実だった。

立ち姿、話し方、ここちよいトーンの声に少しだけ癖のある感じ、「クハっ!」という独得の笑い方、汗の拭い方、そして左右に揺れるフォーム。そこにいたのは巻ちゃんでした。


そしてお馴染みになった玉城さんの東堂も、やっぱり東堂でした。普段はおちゃらけてひたすら明るい子であり、前作まではその姿のほうが印象的でしたが、今回は自分との勝負に出ない巻ちゃんに涙ながらに必死に語り掛けるシーン、くやしげに「期待は捨てろ」と言い聞かせるシーン、シリアスな側面が強く出ていました。

東堂尽八は原作でもすこし語られていましたが、普段は女子の話ばっかりしているような、明るく「バカ」っぽい面の目立つキャラクターです。しかし自転車のことになるとたいへん論理的で真面目、ひたすらまっすぐです。玉城さんはそのあたりのバランスの表現が本当にいいなぁと思います。明るいところも、真面目でまっすぐで熱いところも、違和感なく、間違いなく東堂なのです。


さてそんな2人の見せ場ですが、わたしはもう劇場でふるえながら号泣するところでした

ほんとうにしっかり、熱く、あの勝負が再現されていました

「巻ちゃん」「尽八」とおたがいの名を呼び合い坂をかけのぼるシーン、そこにはたしかに険しい坂があり、自転車があり、ペダルをまわすふたりがいました。

もうそれ以外に語ることばがありません、もうこれ現実だ…と繰り返しながら半泣きでした


今回もたいへん熱く、楽しい舞台を見ることができました

たとえば先述の坂道くんの100人抜きだとか、溝のへりを走るシーンだとか、そういうのはどうなるんだろうなぁと思っていたのですが、たいへん面白い演出がなされており笑わせてもらいました。

シリアスでかっこいいところはかっこいい、面白いところはひたすら面白い、そういう舞台は大好きです。


また、同じメンバーで、この夏のつづきが観たいなと思います。

今回と同じペースならば次は冬頃なのかなぁ、ペダルはキャスティングがどうなろうと大好きな舞台なのでなにがあっても行き続けたいと思うのですが、たいそう個人的な希望としては、本当にこのままのキャストで行ってほしい、特に巻ちゃんと東堂に関してはちょっとこだわってしまいたいところです。


大好きな原作を、素敵なキャスト・演出に恵まれた舞台を見ることができて

なんだかほんとうにしあわせだなぁと思いました。


まだまだ長い夏ですが、お怪我なく走ってもらいたいと思っています。


さて、今後、9月10月はまた家で少しおとなしくした後

11月は余白な僕ら、銀英伝なんかがありますので参加します。

廣瀬くんの私のホストちゃんも、余白とタイミングをあわせて行ってみるつもりです。

あとはずっと観ているマグダラ、12月のライチ再演もいきたいなあと思いつつ

まったくいそがしい年末だなぁと思いつつ

もう年末が来てしまうことにちょっと愕然としているのでした。

ようやくすこしまとまってきた気がします。
本当に貴重な体験だったなと思います。極上文學はほんとうに生きる本でした。ただそこにあるものを読むだけではなく、演じる姿を見せていただき、新たな解釈の方法を与えていただき、こころから文学を楽しむことができたのではないかと思います。

とりあえずの雑感です。

『藪の中』のみでなく、『歯車』(ラスト近くの武弘・真砂のやりとりにおいて)や、『侏儒の言葉』(主に検非違使の語る言葉で)などを取り入れてあり、まるで「芥川の物語」のようでありました。
このストーリーの中でいちばん謎めいた存在なのは真砂であると思いますが、彼女の夫の死を願う気持ちが、悪意でも自衛でもなく、夫を苦しみから解放してやりたいという気持ちが強い、という解釈がされていました。
病を患った愛妻家の武弘は芥川に、また病身の夫に寄り添い続けた真砂には文夫人が投影されているのかな、と思いました。ラストシーンにおける真砂の「あなた、ようやく死ねたのですね」もう苦しむこともないのですね」という言葉は、文夫人が自殺した芥川にかけた「お父さん、よかったですね」という言葉を連想させます。
原作のテキストだけではまったく心の裡が見えぬふたりの夫婦に芥川夫妻が重なるような解釈は新鮮で、なるほどと思わされました。その発想はなかったです。

しかしやはりまったく答えの出ない物語であるし、結局真実については人それぞれではないのかと思うのですが、新たな目線からテキストを見つめるきっかけを貰えた気がしています。

テキスト中ではあまり気に留めなかったもの(落ちていた櫛、など)にも丁寧に意味づけがされ、物語が膨らんでいたかと思います。
盗人である多襄丸の検非違使への言葉、水干の出どころなども「元々は京で役人をしていた」という設定がされていて成程と思いました。寺で殺されていた女房と子供も彼の妻子であったのでしょう。
プライドが高い真砂が手籠めにされてしまったのも、子ができないため、夫の子供を産むため、という理由がありました。確かに彼女ほど気が強ければ舌を噛んで死ぬこともできたんだろうなと気付きました。病気の夫との子どもは望めないけれども彼の子は欲しい、「あの人のお子です。わたしがそう申せばそうなりましょう」 この言葉はきっと真実なのだろうとわたしは思います。

整理しようとすると少しずつ頭が疲れてくるなぁと思いつつ
わたしがたいへんな感動をした玉城さんの真砂については後日まとめたいと思います。

そういえば昨日今日の土日はメサイアイベントでした。大変楽しい時間でした。
続編も映画もたいへん楽しみです!

先日行ってきました!千秋楽でしたね、お疲れ様でした。

さてわたしはもう10年以上前の中学生時代から関智一さんにはものすごい憧れを抱いていたのでやっとヘロQさんの舞台を観ることができてそれがまた感無量なわけでしたが、今回の玉城さんもとても楽しく観させていただきました。


近 未来の世界、難病を克服するためにバサラトカゲの遺伝子を組み込まれ不死身になってしまった孤独な青年、彼の治療のために実験台にされていたキメラのこど もたち。ひとりの博士の野心から崩壊した研究所から抜け出して、とある組織の人間である「マスター」(関智一さん)の庇護のもと、しあわせに暮らしていた 彼らのもとに、崩壊した研究所から逃げてきた女性と研究員、そしてとあるゲームの挑戦状がやってきて、的なところから始まるお話。


玉城さん は成瀬博士(置鮎龍太郎さん/石田彰さん)に開発されたアンドロイド「JPシリーズ」の5号機、JP5の役でした。蚊の遺伝子情報を組み込まれた吸血人間 で、咬まれるとただ死ぬだけでなく、対象に見境なく人を攻撃させてしまうこともできるようでした。美しさを重んじ、自らの美しさもとても強く信じている。 黒いドレスのような衣裳も中性的でした。

好戦的で残酷なキャラクターではありましたが、自分の美しさを両脇に控える少女たち(5ガールズ)に称えさせて調子を取り戻したり、JP4(人見早苗さん)と仲間割れして罠にかけられたり、…など、コメディ描写も多く面白いキャラクターでした。

「汚い言葉で罵りたいのにぼくの美学がそれを許さない!」的な台詞が妙に印象に残っています。代わりに5ガールズが便所女だなんだと罵ってくれます。シンプルアンドジャストオッケ~~~!

男の子の顔はよく眺め「血がまずそうだ」や「かわいい!」という感想を漏らすこともありましたが、女の子には基本的に無関心な印象。「蚊のなかでも血を吸うのはメスだけ」ということを思うと、彼の心は男というより女に近かったのだろうかと思います。

美しいまま死んでゆくことが叶わず悲劇的な最期ではありましたが、JP5は本当に魅力的なキャラクターでした。出演時間は決して長くなかったと思いますが場面ごとのインパクトが強かったのでそんな気はあんまりしませんでした。


JPシリーズのキャラクターは皆アンドロイドでしたが、感情をプログラムされているせいか個々にそれぞれ個性があってとても面白いキャラクターたちでした。

善 と悪には分かれてしまうかと思いますが、すべての登場人物に強い意志があり、また欲望もあり、ストーリーもとても丁寧に描かれていたと思います。成瀬博士 の想いも歪んではいますがそれは確かに愛であっただろうし、彼にしてもキメラの子供たちにしても、生きる意志をつよく持って進んでいた姿が印象に残りまし た。

また、長沢美樹さんが演じられた「JP1」と葵のあふれる母性と愛情、強くたくましく優しい母親像は理想的でした。せつない終わりではありましたが、研究所の爆破シーンでは涙があふれました。

またとても素敵な作品に出逢えてしあわせです。登場人物の言葉、行動のひとつひとつが、心に響きました。

DVDを楽しみに待っています。


そ ういえば金曜日の夜公演では玉城さんの小道具である赤い針が指から客席に飛んでしまうというハプニングがありました。きれいに最前列の客席間の通路に落ち たのですが、カーテンコールで関さんにそのことに触れられた際には、お怪我ありませんでしたか、すいませんでした、とお客さんを気遣っていらっしゃいまし た。


野中さんがカーテンコールの際それを拾いにぴょこんと客席に降りて、玉城さんに渡してあげていましたがこの画がとても可愛くてほっこり しました…藍ぽんはほんと何年経ってもかわいいなと思ってました。そして今回実はわたしがいちばん泣かされたのも野中さん演じるサツキちゃんと弟のナギく んでした。


ハプニングはないに越したことはないとは思いますが、舞台でしか起こらないこういう出来事もまたいいものではないかと少しだけ思ってしまったりしています。

先日、ライチ☆光クラブの舞台DVDが届きました。わたしが直に玉城さんの舞台上のお芝居に触れたはじめての機会であり、それまで抱いていたぼんやりとした興味が強いものになり、なんて怖い人だと畏れのようなものを抱いた瞬間でもありました。

12 月以降様々な舞台で玉城さんのお芝居を観て、だんだんライチの記憶が遠くなり、あれは幻だったのではないか、と思いはじめる頃になっていましたが、DVD が届き、観て、わたしが観たものは確かに現実だったんだなぁ!と思い、改めて感動しました。玉城さんのジャイボの、普段のあらゆる言葉の白々しさが妙に印 象に残っていました。何を言っても実がなく、誰の胸にも届かずふわふわと宙を舞っている感じ。だからこそ、死に際の告白シーンの爆発力が凄まじくて、大好 きです。あのシーンで語られた言葉は、ほんとうに、真実として胸に響き、心が苦しくなりました。本当に大好きなジャイボを玉城さんが演じてくれてよかった と思った瞬間でした。
ちなみに私が入ったのはクリスマスイブの2公演で、それは江本さんや玉城さんがtwitterや座談会で話していた「誕生日プレゼントのすり替え」が起こった2公演でした。あれ、台詞違うな!と観ながら思っていたのですが後で事実を知ってとっても得した気分でした(笑)

 

大学2年生の春休み、20歳の春でしたが、もう6年ほど前に、わたしはライチ☆光クラブという漫画に出逢いました。小説から漫画からあらゆるジャンルに通じた本の虫の友人がおり、彼女から面白い漫画を買ったから読んでみてほしいと言われ、彼女の家で読んだのが出会いです。

わ たしはグロテスクな表現が得意ではなく、そういう作品にはあまり触れてこなかったのですが、ライチを読んだときは驚き圧倒され、恐怖は感じましたが、嫌悪 感はありませんでした。あまりにも現実離れしていて、有り得ない!という世界だったからかもしれませんが、嫌悪するどころか読むほどに引き込まれ、自分で も手元に置きたくなって購入しました。今でもたいせつに持っています。

読了後、ジャイボが好きだ、と言ったら、ああやっぱり、と友人に言われました。わかりやすく女性的で美しい人に惹かれやすいです。

彼の行いはゆるされることではありませんが、ああ、かわいいなあ、と思います。決してその愛情が歪まぬところです。思考は歪んでいますが、ゼラに向ける愛情は揺らがないしまっすぐです。

彼 はよくヤンデレなんて評されていますが、「ぼくのことを見てくれないきみなんて死んでしまえばいい」というところには決して至っていない、そんなところは こどもらしくてとても純粋だと思います。ゼラの心を奪うものは全部いらない、だから全部なくなればいい。そうすれば戻ってきてくれるだろう。きみを殺して ぼくも死ぬ、そんな最後は決して望んでいなかったでしょう。もし彼の愛情そのものがそういう歪み方をしていたら、自分を愛してくれなくなった人を憎むだけ で、その人を殺すだけでよかった。こんな惨劇は起きなかっただろうと思います。まっすぐで純粋な愛が凶器になってしまったのは悲しいことですね。

誰もいなくなった場所で、また愛し合いたいって思ってたんでしょう。愚かだけど、許されないけど、なんだかわたしにとってはそんなところが妙にかわいく思えます。

そ してぼくらのひかりクラブを読むと、ふたりは小学生のころから、何年も濃い秘密を共有してきたんだなぁと実感します。このころがいちばん幸せだっただろう なぁ、と思います。思春期の成長って苦しいですね。なんにも知らずに望まずに、目の前にあるものだけを手に取ってられれば楽だったのに。

舞台をひさしぶりに見て、漫画を読み返して、パンフレットを読み返して、なんだかぼんやりしています。そしてなんとなくライチやジャイボの話をしたくなりました。

カテゴリーに少し迷う話です。またライチについては書きたいことが出てくる気がします。とりあえずは公演DVDをまた見直さなくてはいけません。

メサイアの感想を見に来てくださる方が多いようで驚いています。そしてうれしいです。そして、評議会の雑感しか書いていない現状がなんだか申し訳ないです。そのうち舞台全体の感想も、かきたい…

さて5月になりましたね。今月は月末にヘロQさんの舞台に行き、来月は極上文學の玉城さんご出演回すべてを観させて頂きます。
そしてメサイアイベントも2公演、狙っていた通りに行けそうで周囲のみなさんのご協力と強運に感謝しています…有り難い…

さて今回はもう2か月前のことになりますが(!)さよならジョバンニに関して。
ギンガくんについてはもう感想を書きましたが、リュウセイくんについてはまだだったな!ということで、そちらを。

リュ ウセイくんは、主人公ギンガくんの幼馴染みで「たったひとりの」親友。名前は「流星」と書くようです。中学までギンガくんと一緒に過ごしていましたが、高 校はリュウセイくんが受験に失敗。ギンガくんが通っているのがミッション系の私立(共学)っぽいので、彼が進学したのは公立高校でしょうか。大学はまた同 じところに進学しよう、と約束しているようでした。
勢いのいい性格で、裏表なくとても明るい。素直で優しく、まっすぐです。少し、いや、だいぶぶっ飛んだ感じで役をつくられたようで、静かなギンガくんとは対照的でした。
観 劇後しばらくしてから、玉城さんと康平くんのステージライフのインタビュー動画を観ました。康平くんが語っていた内容ですごく面白かったのが「ギンガのこ とがほんとうに大好き」で、康平くん自身が、ずっとギンガくんと一緒にいるジョバンニに嫉妬のような感情を抱くこともあったということ。舞台上での彼は本 当に、ギンガくんのことが大好きでした。満面の笑みで駆け寄り、いとおしそうにじゃれつく姿が愛くるしかったです。康平くんがこころの中まで確かにリュウ セイになって生きていたからこその表情だったのかな、と思います。

さて、大好きな親友であるギンガくんが亡くなり、いちばん派手に取り乱 していたのも彼でした。そして、僅かに息を吹き返したギンガくんに気付き、ギンガは死んでいない、銀河鉄道に乗ったんだ、それじゃあ「ぼくも乗ります!」 ここまでの決断があまりにも早く、あまりにも迷いがなく、思わず呆れてしまうほどでした。迷い立ち止まり、苦悩するギンガくんとはやはり対照的で、迷うこ とも立ち止まることも、くよくよ悩むこともない。希望があるなら何でもしてみせる、ギンガが戻ってこれるなら。という気持ちのまっすぐさ、太陽のような明 るさ、悲劇的な状況のなか前を向けること、その強さには憧れを感じます。

彼は車に突っ込んで「うまく死にかける」ことに成功します。銀河鉄道には乗れたものの、彼が乗ったのはギンガくんとは違う路線でした。どんな状況にも臆することなく、乗り合わせたパンダやオカピとも友情を築く、そんなところもほほえましいです。
こ こで彼はさそりの星のお姫様に出逢います。彼女は男を誘うために対象の理想の姿を見せるのだということですが、ここでリュウセイくんが見た「理想の姿」 は、一度写真で見た「ギンガくんのおかあさん」でした。ここに関してはどういうことかなーと未だに考えるのですが、写真の中で見たその女性が、つまりは リュウセイくんの理想の女性像になったのでしょうか。どちらにしろ、美しく可憐で、なおかつギンガくんを産み、守ってくれた人です。リュウセイくんにとっ ても大切な人には違いありません。
彼女、そしてさそりの女王様の懇願で、リュウセイくんは侵略者の監禁王子を倒して星を救うことになります。もちろん、彼女たちへの同情や、仲間を王子に監禁されていたパンダやオカピへの同情もあっただろうけれど、リュウセイくんを動かしているのは「サザンクロスに行って、ギンガを救う」という意思なのであるということを実感しました。「ギンガとはずっと一緒だったんだ、ずっと一緒にいたいんだ!」というひとことが、ずっと忘れられないでいます。

サ ザンクロスで出逢った記憶をなくしたギンガくんは、見知らぬ人間に対峙する眼をリュウセイくんに向けました。そして苦しむジョバンニを案じている。ギンガ くんのことを強く想いながらここまでやってきたリュウセイくんは辛かっただろうと思います。しかしまっすぐにギンガくんを見守り、林檎を差し出す。思い出 してくれた時は本当に嬉しそうで、見ているわたしも安堵しました。
リュウセイくんも、旅の中でまた、とても大きくなったと思います。自分の行いを 悔いて、恥じて、涙を流すギンガくんを抱きしめてそっと支える。ずっとつらかったんだね、と、ギンガくんの痛みに寄り添う。やんちゃな少年だった彼は、ひ とつ強さを身につけたのだろうと思います。失うことのつらさを知ったからこそ、支え、寄り添いたいと思うのでしょう。

千秋楽では玉城さん が、涙で詰まってソロパートを歌えなくなってしまう場面がありました。康平くんは笑顔で玉城さんに寄り添い、肩をぽんと叩いてすっとパートを引き継ぎまし た。ふたりの旅をずっと見守ってきたわたしにとっては、あまりにも素晴らしい物語の締めくくりのシーンであったと思います。強いところも弱いところも、支 え合って乗り越えてゆけるのだ。涙と笑顔をならべて、寄り添い、抱きしめ合い、星を見上げるギンガくんとリュウセイくんの姿は、いまでも忘れられません。

リュウセイくんはわたしにとって最高のヒーローです。誰かのためにまっすぐに、希望をもって生きてゆける人。彼に出逢えてよかった。いつまでも憧れています。きっと、ギンガくんの心がまた弱くなってしまったときは、そばで太陽のように笑っているのでしょう。
ギンガくんとリュウセイくんとの出逢いは本当に宝物です。
そういえばDVDの発売がたしか来月ですね。それまでまた思い出を噛みしめて、そしてまた、ふたりの姿をたくさん見ることができるのが本当に楽しみです。