素肌のまま、アイを後ろからギュッと抱き締める。
小刻みに震えている躰は冷たくて、アイの心を表しているようだった・・・。
『ヨンファ・・・。』
『ん?』
オレの手の上に、冷たい手を重ねて、縋るように口を開く・・・。
冷静に。
高鳴る鼓動を鎮めるように、頭の中で何度も唱える。
『私の事、軽蔑するでしょ・・・?』
軽蔑?
するのは、前の男にだよ・・・。
愛する女をこんな風にした、昔の男。
『軽蔑なんて、してないよ・・・。』
アイの冷たい手を優しく包んで、首筋に顔を埋める。
ほのかに香る、シャンプーの香り・・・。
アイの香り・・・。
オレの大好きな、愛するアイの香り・・・。
『ごめんね、こんな女で・・・。』
涙に濡れた声。
愛する女にこんな事言わせて・・・。
男として最低だ・・・。
『アイは“こんな女”じゃない・・・。
大事な女だよ・・・。』
『前に話したよね?前に付き合ってた男の人の話し。』
前の男・・・。
不倫だって言ってた男だろ?
『あぁ・・・。』
『入社したばかりの頃行った合コンでね・・・。
告白されて、付き合うようになったの・・・。
私より5歳年上の人で・・・。
大人の男性っていう感じの人でね。
田舎から出てきた私は、それだけで舞い上がって・・・。』
オレに背を向けたまま、ぽつりぽつりと話し始める・・・。
地元の大学を出て、東京に就職したって前に言ってた・・・。
都会に出て、初めてできた彼氏だって。
小刻みに震えていた躰は、いつの間にか震えが止まっていた・・・。
『最初は、その人が結婚してるなんて知らなくて・・・。
何ヶ月か経った後に聞いたの。結婚してて、子供もついこの間生まれたって。
奥さんが出産で実家に帰ってる時に、私に声掛けたんだって。
男が浮気する、よくあるパターンだよね・・・。
その時に別れれば良かったんだけど・・・、
私バカだから、不倫って分かっててもズルズルと・・・。』
騙されてたって事か?
辛い思いをしたんだろう・・・。
アイの小さくて細い躰が、ますます小さく見える。
オレはギュッとアイを抱き締めた・・・。
『別れなきゃ、別れなきゃって思ってた時に、
新宿の街でヨンファに出会ったの・・・。』
オレらが路上ライブをやってた時、よく見に来てくれてた・・・。
あの寂しげな雰囲気は、そういう事だったのか・・・。
『彼との関係で悩んでる時で・・・。
ヨンファの力強い歌声を聞いて、勇気をもらったの。』
オレがきっかけで、前の男と別れたのか?
オレがきっかけで・・・。
『多分、その時にはヨンファに恋してたんだと思う・・・。
でも・・・、勇気もないし、自分に自信もなくて・・・。
私、男の人に優しくされた事ないから・・・。
こんな躰にさせられて・・・、穢らわしいでしょ・・・。』
その人好みの躰にされて・・・。
おもちゃのように扱われて、捨てられたの・・・。
小さな躰を震わせて、声を出さずに泣いているアイに、
オレは何て声を掛けたら良いのか分からなかった。
今はどんな言葉を掛けても、キレイ事に聞こえると思ったから・・・。
『そんな事ない・・・。
そんな事ないから・・・。』
アイをキツク抱き締める・・・。
オレの気持ちが少しでも伝わるように・・・。
『愛してる・・・。』
何度も耳元で囁く。
アイを愛してる・・・。
『怖いの・・・。
悦んでもらえるようにしなくちゃ、また捨てられるんじゃないかって・・・。
そう思うと、怖いの・・・。』
『そんな事考えなくて良い・・・。
オレには、そんな事・・・。』
指と指を絡めて見つめ合う・・・。
オレを見上げるアイの瞳は、
初めて抱いたあの夜みたいに、恥じらいの色が見えた・・・。
あの雑踏の中、オレを見付けてくれたアイ。
オレに恋してくれたアイ。
もう一度、あの日からやり直そう。
あの日、新宿の街で初めて出会ったあの日から・・・。
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昨日はお話を更新できなくてみあねよ・・・。
只今、一人勝手にてんてこ舞い。な変態エロオンマでございます(;´▽`A``
アイちゃんの辛い過去。
それを聞いたヨンファの思い。
文才のない私には、これが精一杯です(→o←)ゞ
皆様のアイの1ぽちが、変態エロオンマの創作の活力ですっ!!
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