トイレの前を、もう何往復したか・・・。
今からこんなんじゃ、赤ちゃんが生まれる時は大変だな・・・。
まだ見ぬ我が子を思うと胸が熱くなる。





『ヌナ・・・。
どうだった??』



自分の声が上擦ってる事に苦笑いする。
ドキドキと高鳴る鼓動が、
トイレの中にいるヌナにまで聞こえてしまいそう・・・。





ガチャ・・・





少しだけ開いたドア。
中を覗こうとして、ハッとする・・・。
恋人でも、さすがにトイレを覗くのはまずい、よね・・・。
ドアの前でドアを開ける事を躊躇してると・・・



『ギグ・・・。』



か細いヌナの声。



『ヌナ・・、開けるよ・・・??』



返事が無い。



『ヌナっ!?』



ヌナが心配で勢い良くドアを開けると、
そこには検査薬を手に持ったまま茫然と立ちつくすヌナの姿・・・。



『ギグァン・・・。』



オレを見つめて、瞳に涙を浮かべたまま何も話さないヌナ。
オレはヌナの手から検査薬を取ると、ゆっくり結果の“窓”を見る・・・。





『ヌナ・・、これって・・・??』



『うん・・・。
ごめんなさい・・・。』



オレの手の中にある検査薬。
そこにはオレの望んだ“線”はなかった・・・・・。



ヌナの大きな瞳からは、涙がぽろぽろと零れた。
ごめんなさい・・・。
何度も呟くヌナが愛しくて、強く抱き締める・・・。



『謝る事なんてないよ・・・。
残念だけど、赤ちゃんはまた次の楽しみに取っておこう♪』



耳元で囁いて、頭を何度も撫でる。
くすぐったそうに肩を竦めるヌナ・・・。





オレはあの時に見た、夢の中の女の子を思い出した・・・。
オレとヌナの子供・・・。
絶対に可愛いだろうな・・・。










『ギグァンに話す前に、もっと早く自分一人で調べておけば良かった・・・。
そうすればギグに余計な心配も、
みんなに迷惑も掛けなくても済んだのに・・・。
胃もムカムカしてて、食欲もなくて、それに・・寝不足だったし・・・。
それで生理も遅れてたから、てっきり妊娠したのかと思って・・・。
心配掛けて、ごめんなさい・・・。』



再びベッドにヌナを寝かせて、首元まで布団を掛けてやる。



『またそんな事言う・・・。
オレはヌナのなに??
もうプロポーズもしてるんだから、れっきとした婚約者だよ??
こんな大事な事、婚約者にも話さないなんて・・・。
それに・・・。
寝不足なのは、そのっ、オレにも責任あるわけだし・・・。』



『えっ・・・。』



『意地悪な抱き方、してたよね・・・、ごめん・・・。
キムPDとの事もあったし、オレ嫉妬してて・・・。
あぁ、オレってホント、カッコ悪い・・・。』



『そんな事ない・・・。
どんな抱かれ方でも、ギグの愛が感じられるから、私は嬉しい・・・。
好きな人に求められるのは、スゴク嬉しいもの・・・。』



頬を真っ赤に染めて、潤んだ瞳で見つめてくる。
いつでもオレの事を気に掛けて、自分の事は二の次・・・。
そんな愛しいヌナに、触れるだけの口付けをする・・・。



『ヌナ、オレはヌナとの間に子供も欲しいけど、
それより何より、ヌナがオレの傍にいてくれなきゃイヤなんだからね??
だから、これからはオレに何でも話す事。
分かった??』



素直にこくん、と頷くヌナ。



『ねぇヌナ・・・。
ひょっとして、もし結果が“陽性”だったら、
黙ってオレの傍から居なくなること考えてたんじゃない??
ヌナはオレが何て言っても、自分の意思を貫くでしょ??』



大きな瞳に、みるみるうちに涙が溜まる・・・。
オレの予想はやっぱり当たってた・・・。



『まったくヌナは・・・。
オレがどれだけ言ってもこうなんだから・・・。
鎖で繋ぎ止めておきたい・・・。
でも・・、倒れるほど悩んでる事に気付かなくてごめんね・・・。』



ヌナの頭を優しく撫でる・・・。
大きな瞳からは、大粒の涙が零れた・・・。



『ギグ・・・、ごめんなさい・・・。』



『分かったら良いよ・・・。
じゃあ、今日はおとなしく寝てる事。
それに生理が遅れるなんて、
将来オレの可愛い子供を産んでもらわなくちゃいけない
大切な身体なんだから、大事にしなくちゃね・・・。
ちゃんと食べて、たっぷり寝て、ね♪』



『うん・・・。』



『ヌナ・・・、愛してるよ・・・。
今日はずっとここにいるから、安心して眠って・・・。』





オレの手を握ったまま、安心したように眠っているヌナ・・・。
しっかり見てないと・・・
ちゃんと掴まえてないと、すぐにどっかに行っちゃいそうだ・・・。



オレはこの手を離さない。
絶対に、何があってもこの手だけは離さない。



ヌナが起きたら栄養のあるものを食べさせてあげよう♪
そして、ヌナがもういい。って言うまで愛の言葉を囁こう・・・。
好きな人の事を思うだけで、こんなに心が弾む。



いつか・・・、オレとヌナの間に子供が出来たら教えてあげよう。
自分以外の人を、愛する素晴らしさを・・・。



今はまだ、夢の中で良い。
オレの・・・
オレとヌナの可愛い子供にまた会いたいな・・・・・。









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ヌナの不安は杞憂に終わりました・・・。
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