『ねぇ、待ってっ!!
私の話しを聞いてっ。
お願いっ、お願いだから私の話を聞いてっ・・・。』
『しつこいよ。
もう話す事なんてないでしょ。
もうオレ達は終わり。
分かった??
お腹の子は諦めてね。』
『いやっ・・・。
そんなのいや・・・。』
『オレ、アイドルなんだよ??
どこの世界に妻子持ちのアイドルがいるんだよっ。
ただの遊びだろ??
すぐヤらせてくれるから抱いただけ。
じゃなきゃ、こんなおばさん相手にしないって。
分かったらオレの夢、邪魔するなっ。』
脚に縋りつく私を冷めた目で見下ろし、
冷めた口調で吐き捨てるように言われる・・・。
『待ってっ・・・捨てないで・・・。
お願いだから、私を捨てないで・・・。』
泣き崩れる私を振り返りもせず部屋から出て行く・・・。
涙で視界が歪む・・・。
愛しい人の・・・
ギグの笑顔が瞼の裏に浮かんでは、しゃぼんの泡のように消えて行く・・・。
待って・・・。
私を置いて行かないで・・・。
ギグなしでは生きていけないの・・・。
お願いだから、私の話を聞いて・・・。
お願い・・・。
お願い・・・・・。
何度声に出そうとしても上手く言葉が出ない。
待って・・・。
お願いだから、待って・・・。
はっ、として目が覚める。
夢、か・・・。
酷い頭痛・・・。
頭がガンガンと金槌で殴られてるみたい・・・。
変な夢、見ちゃった・・・。
ギグの冷めた目。
吐き捨てるように言った言葉・・・。
思い出すだけで全身が震える。
重い身体を起こすと、リビングのカーテンの隙間から射し込む光に目眩がした・・・。
ソファで寝ちゃったんだ・・・。
ここ最近ろくに眠れてない。
昨日も深夜に帰宅して、一人でいる事が急に怖くなって机に向かって勉強をした。
何かをしていないと、
マイナスな事ばかり考えて、どうにかなっちゃいそうだったから・・・。
全身が汗でびしょびしょ・・・。
熱いシャワーでも浴びて頭と身体ををスッキリさせよう・・・。
今日は昼前からの仕事。
早く支度して出掛けないと間に合わない・・・。
ソファから立ち上がると、目の前が大きく歪んでその場に座り込んでしまった・・・。
貧血・・・??
ここ最近の睡眠不足と食欲不振。
明らかに正常じゃない精神状態。
ギグァンに迷惑を掛けてしまうんじゃないかという不安と、
さっき見た夢のように、捨てられてしまうんじゃないかという不安。
このどうしようも出来ない心の中の感情に、
堰を切ったように涙が溢れる・・・。
ギグに会いたい。
会って抱き締めてもらいたい。
そう思うのに、一方では“会う資格なんてない”と心が叫ぶ。
私はこの業界に入って、声を出さずに泣くのが上手くなった・・・。
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うっううぅぅぅ・・・。
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