なにっ!?
明後日ユナちゃんがココに来るってっ!?
オレはリビングで、TVを見ているふりをしながら
マネヒョンとミニョクの会話に聞き耳を立てていた。
あ。
オレの観察の結果、ミニョクの女が“ユナちゃん”という名前だと分かった。
ヒョンやジョンシンよりも前にユナちゃんだという事が分かったのだ。
だが、口に出して言った事はない。
心の中でしか・・・。
どんな女か分からないが、一応ミニョクの女だ。
他の男が安易に“ユナちゃん”と呼ぶのは、ミニョクにしてみればイヤだろう。
現に、ジョンシンが“ユナちゃん”と言うとミニョクは眉間にしわを寄せる。
ジョンシンは気付いてないようだが・・・。
バレンタインデーの後、ミニョクに一度だけスキャンダルがあった。
共演女優との密会というやつだ。
この手のスキャンダルは大抵ガセが多いのだが、ユナちゃんは一般人だ。
相当堪えただろう。
しかもミニョクはケータイを取り上げられて、
連絡の取れない状況だったから余計だ。
オレが女なら、そんな誠意のない男サッサと見切りを付けていただろう。
でも二人は別れなかった。
しかもその後、ミニョクの身体にも何ら変化が無かったのだっ!!
おかしい。
どう考えてもおかしいだろう。
若い男女が誤解をクリアして再会したのなら、熱く燃え上がるのが普通だろう・・・。
なぜだ??
なぜミニョクの身体に変化がない??
オレはますますユナちゃんに会うのが楽しみになった・・・。
2月14日(水) 12:00
この日、オレは部屋の掃除を請け負った。
本当は隠しカメラでも仕掛けたいところだが、ミニョクの顔に免じて我慢した。
そもそも、ミニョクのそんなところ見たいわけでもないからな。
ユナちゃんが可愛ければ別の話だが。
隠しカメラを仕掛けなかった代わりに、
ベッドサイドにティッシュは置いておいたぞ。
ミニョク、ありがたいと思え。
まぁ、こんな下心満載のオレは、ミニョクの純粋な瞳が直視できないんだが・・・。
そして男臭い我が宿舎にやって来たユナちゃん。
玄関で派手にクラッカーを鳴らして迎え入れるジョンシンにも笑顔を向ける。
オレはヒョンの後ろに立ってユナちゃんを覗き見る。
可愛い・・・。
可愛いじゃないかっ!!
ヨジャアイドルみたいなどぎついメイクではなく、ナチュラルなメイク。
アイシャドウは薄いブラウンだな。
頬にはほんのりピンク色のチークをのせて、自然な健康美を演出している。
口紅は・・・ほとんど透明に近いピンク色のグロスのみ、といったところか。
あのぷっくりとしたグロスに引き込まれない男はいないだろう。
無論、オレもだ。
見た目は合格。
まぁ、見た目だけで判断するのは素人のする事。
オレは少し見るだけで本質を見抜く力もあるのだ。
ミニョクから紹介されて、控え目に挨拶をするユナちゃん。
ヒョンやジョンシンはユナちゃんをベタ褒めで、声まで可愛いとか言い出した。
確かに、声も可愛い。
この声で啼かれたら・・・・・。
ゴホンッ。
いかんいかん。
ミニョクの女で変な妄想はルール違反だ。
オレは、そこまで飢えてはいない。
昨夜も、某ヨジャアイドルのスタイリストヌナと・・・・・。
相手は後腐れなく関係を終われる業界のヌナが一番良い。
この仕事を理解してくれるからな。
それに、“ヌナ”というところがポイントだ。
普段は気が強くても、ベッドの上では途端におとなしくなるんだからな。
ギャップが良い、という事だ。
話をユナちゃんに戻そう。
ミニョクの隣にちょこんと座ったユナちゃんは、
初めこそ緊張した面持ちだったが、時間が経つにつれ徐々に笑顔を見せ始めた。
はにかむような控え目な笑顔。
可憐な花が一輪開花する瞬間を見た様な気になる。
あぁ、ミニョクはこの笑顔に惚れたんだな。
ユナちゃんと微笑み合う姿が何とも微笑ましい。
これは・・・例のモノ、早めに購入た方が良さそうだ。

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