あの日からオレは、ミニョクの行動を細かく観察した。
だが、どうもあの日以来、身体に変化のある日は無かった。
外泊こそしないものの、
仕事が終わって、いそいそと足繁く通っている所がある事は間違いないのだが・・・。
オレの観察不足か??
このオレが??
まさか・・・。
腰を気にして歩いたり、肌艶が前日より格段と良くなる日は無いにしても、
確かに男の色気が増した事は間違いない。
オレには分かるのだ。
このオレには・・・。
そして迎えたバレンタインデー。
クリスマスの次にやってくる恋人たちの一大イベント。
この日、仕事が終わったのが22時過ぎ。
今日はさすがのミニョクも外泊するだろう。
そう思っていたら、夜中に帰宅して来た・・・。
『ミニョク、お帰り・・・。』
様子を見にリビングまで行く。
さり気なく上から下まで見るが、特に変化はナシ。
ただ首に、明らかに手作りであろうと思われるマフラーを巻いている。
ソンムルだな。
今時かいがいしく手編みのマフラーを編んでくれる女か・・・。
オレには縁遠いな。
心の中で苦笑いする。
羨ましいわけではない。
ただ、どこか懐かしさを感じるだけだ。
それにしてもおかしい。
バレンタインデーにわざわざ女に会いに行って、
手編みのマフラーまで貰っておいて何もないとは・・・。
ミニョク・・・淡白なのか??
いや、コレくらいの歳の男は、何を置いてでもアレだろう。
オレだってそうだった。
いくら潔癖のミニョクだって・・・。
それにクリスマスの日は・・・。
『ヒョン??
どうしたの、オレの事そんなに見つめて。
顔に何か付いてる??』
『あっ、いや、何でもない。
もう夜遅いから早く寝ろよ。』
こんな純粋を絵に描いたような可愛い弟を、
そんな目で見ているなんてバレたくなくて、急いで部屋に入った。
オレもまだまだだな・・・。
バレンタインデーの日に
女の家に行っておいて何もしないヤツがいるのか??
部屋に入って考える。
クリスマスの日から約一月半。
人間、そんなに我慢出来るものなのか??
一人でする、と言ってもジョンシンと同部屋だ。
トイレやお風呂・・・まぁ出来なくはないだろうが、
足繁く女の家に通っておいて、一人でするとは考えにくい。
となると、女に問題が??
これは一度、ミニョクの女に会わないといけないな。
一度オレが会って、どんな女か判断すべきだろう。
アレを買うのはそれからでも遅くなさそうだな・・・。
まずはその前に、オレの分が無くなりそうだ・・・。
今日はとりあえず、いつものやつをぽちっとして寝るか・・・・・。

にほんブログ村