ホントにオレはバカだ。
何てバカなんだ・・・。
ユナさんが一人で辛い思いをしていただなんて、
気付きもしなかった。





『すみませんっ、○○まで急いで下さいっ。』





タクシーに乗って、今までの事を思い出す。
ユナさんとインナちゃんが初めて会ったのは・・・食事会の時。
あの時、オレはインナちゃんの隣に座って、
ユナさんとはろくに話もしなかった。
ユナさんは、明日も仕事で朝早いからって先に帰って・・・。
じゃあ、あの時からユナさんは・・・??



はぁ・・・。
じゃあ、次はいつだ??
え~っと・・・。





『お客さんっ、着きましたよ。』



『えっ?
あっ、はいっ、ありがとうございましたっ。』



タクシーから降りると、ユナさんのアパートまで走る。



えっ・・・??
ここ、ユナさんの家だよね??
アパートの下からユナさんの部屋の窓を見上げる。
これはいつもオレがしてる事。
ユナさんの家には夜遅くに行く事が多いから、
ユナさんがまだ起きてるかな??って確認するために・・・。



でも今日は、何か様子がおかしい。
部屋の明かりが点いてない。
もう寝てるのかな??とも思ったけど、
カーテンがない、よね・・・??



はぁ・・はぁ・・・。
家の前まで来て愕然とする・・・。
表札のないドア。
何度鳴らしても返事のないインターホン。



まさか、引っ越した・・・??
そんな、まさか。
ウソ、だろ・・・。





ドアに背中を付けたまま、
ズルズルとその場に座り込む・・・。



何やってんだ、オレ・・・。
ユナさんの気持ちに気付かない上に、
一人悲しい決断をさせてしまって・・・。



オレに別れを告げた理由。
あれはウソだと思う。
いや、ウソだと信じたい。
ユナさんがオレを騙すなんて、考えられないから・・・。
でも、引っ越しをした事。
これは現実だ・・・。



もうオレとは会いたくないって事??
オレの事嫌いになったの??
考えても考えても分からない。



呼び出し音の鳴る電話。
電話番号は変えてないって事、だよね??
引っ越しした家。
これは、オレとはもう会いたくないって事・・・??



まさか、引っ越しまで・・・。
そこまでユナさんを追い込んでただなんて・・・。



ユナさんとインナちゃんが初めて会った食事会から約一ヶ月。
その間何度か二人は顔を合わせてるよね・・・。
食事会の後は練習室・・・の前に雑貨屋さん??
オレとインナちゃんが二人で会ってるとこを見たんだよね??



・・・・・・・・・・。
あっ!!
オレあの日、インナちゃんの家に手料理を食べに行くって・・・。
実際は行ってないけど、ユナさんは行ったと思ってるよね??



あぁっ、もうっ!!
バカだ・・・。
オレはそんな気なくても、ユナさんにしてみれば・・・。
オレがユナさんの立場だったら・・・。
なのにユナさんは何も言わないで・・・。



次は練習室・・・。
そう言えばあの日・・・
オレがキスしようとしたら、ユナさん嫌がって・・・。
もしかしたら、その時にはもうオレとの事・・・。





『どなたですか??』



『あっ、いえ、すみません・・・。』






いつまでもこんなとこに居て、
今までの事をクヨクヨ考えててもしょうがない。
早く・・・
早くユナさんに会いに行かなくちゃっ!!







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