この数日、生きた心地がしなかった。
自分の不甲斐無さと、ギグの視線・・・。
こんな時、同じ職場って辛いのね・・・。



今までだってこんな波風
何度も乗り越えてきたけど
今回のギグはいつもと違う。
あんなに声を荒げて怒った事無かったし
あの後その話を全くしてこないのも初めて。
いつもなら何かしら聞いて来るのに・・・。





『ハイっ、メイクするわよ。』





いつも通りギグァンのメイクをする。
ギグの顔が一瞬苦しそうに歪んだのが分かった・・・。



私に触られるの、そんなにイヤ??
私の事、嫌いになったの・・・??
平静を装うも手元が震える・・・。





『手。
震えてる。
やましい事考えてるからでしょ。』



『なっ・・なに言ってんのよ・・・。』





他のメンバーに聞こえないように小声での遣り取り。
皮肉交じりの言葉に
涙が出そうになるのを必死に堪える。





『図星でしょ??』





ガタンッ・・・





そう言うと私の手を取って
勢いよく楽屋から飛び出す。



『ねぇ、どこ行くのっ??
こんなの誰かに見られたらマズイってっ!!』



『うるさいっ!!』



『いっ・・・痛いよっ・・・。』





ドンッ・・・
非常階段の踊り場の壁に押さえつけられる。





『いったぁい・・・。』



『痛い??
痛いのはオレのココだよっ!!』



苦しそうに顔を歪ませて自分の胸を叩く。





泣いて・・・る??
目を真っ赤にして苦しそうな顔のギグ・・・。





『明日、だろ?
デート・・・。』



『今からでも断るからっ。
私が悪かったの・・・。
ごめんね。
だから・・・・・』



『今更断るわけにいかないでしょ。
行ってくれば良いじゃん。
せいぜい、
年上の素敵な男性とのデート、楽しんで来なよ。
人目も気にしないで手も繋げるでしょ。
美男美女でお似合いだよ。』





吐くように言われた言葉・・・。
言いながら、ギグの目がますます赤くなって
今にも零れそうな涙・・・。





『やっ・・・やめてっ・・・。』





両手を壁に押さえつけられて
無理やりされるキス・・・。
僅かな唇の隙間から入ってきた舌に
口腔内を掻き回されるように犯される・・・。





『んんっ・・・はぁっ・・おっ・・ねがい・・・。
やっ・・、めて・・・。』



激しいキスの合間に紡いだ言葉に
ギグの唇が漸く離れた・・・。
と、思ったら首筋に顔を埋めてキツク吸われる・・・。



『キスマーク。
コレ付けて明日デートしなよ。』



そう言い残してギグは楽屋に戻った・・・。



と、思う・・・。
視界がぼんやりとして
涙が溢れて来る・・・。



“待って・・・。
私の話を聞いて・・・。”
そう言いたくても身体が動かない。



膝から床に崩れ落ちる・・・。
私はその場で意識を失ってしまった・・・・・。








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