ガチャ・・・

今日も帰宅は午前様・・・。
疲れた身体を引きずりながらようやく帰りついた自宅。

今はここ韓国と日本を行き来しているから特に忙しい。
メンバー6人がそれぞれ仕事を順調に頂ける様になって嬉しい悲鳴といったところか・・・。

『はぁ・・・。お風呂に入らなきゃ・・・・・。』

ソファに沈めた身体は鉛のように重くて動かない・・・。






『・・ううぅぅん・・・。』

寒気を感じて目が覚める。

“あっ!私昨日あのままここで寝ちゃったんだっ!!”

時間を確認しようと上体を起こしたら腰に電気が走った・・・。

『いっ・・たぁい・・・。』

右の腰を擦りながら、頭の中では今日のスケジュールが駆け巡る。

“確か、ギグのドラマ撮影が9時入りだったよね・・・。”

何とか起き上がって時計を見ると5時半を少し過ぎたあたりだった。

“シャワー浴びて出掛ける支度しなくちゃっ。”

バタバタと一日のスタートが切られた。





何とか7時には身支度を済ませマンションの下で事務所のバンを待つ。

~なん にが じぇいる じょあ 
 にが じぇいる いぇっぽ
 ちながぬん ごっ ごっ めりょぎ だ ふろ♪~
(~僕は 君が一番好き 
 君が一番綺麗
 通り過ぎるあちこちに 魅力がすべて流れ~♪ )

ギグからの着信を知らせるメロディ♪

『ヌナっ!僕からの着信音は絶対にこれねっ♪』

ってこの曲が発売された時にギグが設定してくれたケータイの着信音。

この曲が流れる度に顔がニヤケちゃう・・・♪

って、思いだしニヤニヤしてる場合じゃなかった!電話に出なくちゃ!

慌ててバッグの中をゴソゴソ・・・。

『ヨッ・・ヨボセヨ・・・。』

『ヌナっ!!もぅ、なかなか電話に出てくれないからソファにでも寝て、
寝坊でもしたかと思ったよ♪あと10分くらいでヌナのマンション着くからね~♪』

うぅぅ。あながち間違いじゃない指摘をされて返事が出来ないでいると、

ブチッ・・・

電話が切られた・・・。

“ギグには何でもお見通しだ・・・。”

でも、ちょっと風邪気味だってことは悟られないようにしなくちゃ。

じゃないとギグは・・・。





『おはようございま~す!!』

到着したバンに乗り込み運転手さんやマネージャーに挨拶。

バンの一番後ろには・・・。

尻尾が見えるんじゃないかってくらい満面の笑顔のギグが手を振っている。
私はその一つ前の座席に座る。
隣のマネージャーに今日一日のスケジュール確認をしていたら

『ヌナっ!あんにょん♪』

私とマネージャーの間から顔を出したギグ。

“さっすがアイドル!朝から笑顔が眩しいぜっ!!”

何て感心している場合ではない!!

『あっ、あんにょん。』

ちょっと素っ気なく挨拶をしてまたマネージャーと仕事の話を再開。

後ろでちょっと拗ねてるギグがチラチラ視界に入る。

“あああぁぁぁ!私だって今すぐギュッてしたい!っつうの!!”

でもここはヌナ!年上なんだから、心を鬼にしてシカトを決め込む!!

これの心理戦がだいたい毎朝繰り広げられるだから・・・朝から楽しい♪



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