もう6月も終わりですね。
この2016年の6月は、私たち夫婦とって生涯忘れ得ぬ月となりました。
長い間願い続けた、母になる幸せを味わえたと同時に、その大切な我が子を亡くす苦しみも味わうという、おそらく人生のうちでこれほど激しく感情を揺さぶられることはないのではないか、と思うひと月でした。
永遠に続くのかとも思った苦しい日々も、知らないうちに過ぎていき、その時の流れの早さについていけていないことにも不安を感じています。
少しずつ前を向けているかな…と思った矢先に、保健所からの助産師訪問の電話を受けて、また凹みました。
『たいせいくん、もうお家に帰ってらっしゃいますか?』
『いえ…実は、15日に亡くなりました。』
その後、しばらく沈黙。
かけてこられた方もなんと言っていいかわからないようで申し訳なさそうにされているので、こちらも気にしていないフリをして電話を切りました。
なぜこっちが気を遣わないといけないのか…。
そういうことはこれからも多々あるだろうな。強い心をもたなきゃね…
そんなこともあって、母子手帳を久しぶりに開きました。
【生後1週間以内の経過】のページだけ記入された、その後は使われることはない、たいせいの母子手帳。
それでもたいせいが生まれた、生きた証明。
たいせいが残してくれたものはすべて私の宝物です。
たいせいが生きたのはたった10日間ですが、残してくれたものはたくさんあります。
喪った悲しみは到底拭えませんが、生まれたたいせいに初めて出会った時、最期にカンガルーケアをした時の、この上なく幸せな気持ちも忘れられません。
たいせいに出会えたことは幸せでした。
すごくがんばりやで、甘えん坊で、パパママ思いの優しい子だったたいせいは、私たちの誇りであり、自慢の息子です。
たいせいに『パパとママの子でよかった』と思ってもらえる生き方をしたい。
月の区切りにプロフィール画像を変更しました。
たいちゃんとママの手。
だいすきだよ、たいちゃん。