2021年10月19日

いよいよセカンドピニオンを受ける当日。

 

ワタシの住む県中部から、がんセンターのある県東部まで

高速使って約1時間ちょっと。

予約受付時間が9時だったので、朝のラッシュも考えて朝7時に自宅を出発。

 

ワタシは数年前からペーパードライバー化してしまったので運転はダンナさん。

(てか、元々超運動音痴なので高速運転NGだった)

半自営業なので、こういう時

平日も融通してお休みがもらえるのがありがたいです。

 

あいにくの小雨でしたが、ちょっとしたドライブ気分で

順調に最寄りのインターチェンジまで到着。

そこからがややこしい。

がんセンターへは、方角的に正しい方向とは逆方向に出てから、

ぐるっと折り返さなきゃならない・・・

 

と、家で、車の中で、予習していたのですが、いざ現場に着いたら

見事に間違った方向に出てしまい

流されるまま渋滞に巻き込まれて走り通づけたら・・どう考えても逆方向!!

がんセンターは山の上にあるのに、どんどん下に降ってるぅぅ

 

出発前、ナビついてるのだから、ナビにセットしてけば?と尋ねたら、

「あの辺は土地勘があるから大丈夫!!」の自信!!

が、見事に覆り渋滞の中迷子に〜〜

 

このまま市街地方面に下りていったら、ますます渋滞の中に巻き込まれて

どうにもならなくなる!!

で、気分は007のジェームスボンド並みの切り返しで

来た道に戻り、もう一度大勢を整え考え直して、どうにかギリギリに病院に到着。

 

 

 

病院内は、とてもきれいなホテルのフロントのような受付ホールで

機能的に出来てるなぁ〜って印象。

 

朝の来院ラッシュ時間だったようで

次から次へと患者さんや付き添いの方が入ってくるのを見て

あぁ、ガンなんてもう特別な病気じゃないんだなぁ〜とつくづく実感。

妙に勇気づけられました。

 

 

 

受付を済ませ、

主治医からのデーターを渡し

病院の受診システム等を簡単にレクチャーしてもらい

番号を表示する機械を渡され

(フードコートの番号が来たら呼び出し音が鳴るヤツみたいなの)

 

 

 

セカンドオピニオンを受ける前にまずは

 

看護師さんから

「何が聞きたいのか、具体的に挙げてください」

と、下調べ的問診がありました。

 

ワタシのセカンドオピニオンのイメージって

偉い先生が一方的に病気のことは治療法について語ってくれるのを聞く。

みたいな受け身な気分で来てしまっていたので、

「具体的に挙げてください」と言われて、どこからどう話していいのか

正直面食らいました。

 

話し上手なダンナさんがとりあえず聞きたいこと言ってくて

ワタシも思いつくままに挙げていったのですが

が、あまり正確に覚えていないです。(ダメダメだなぁ)

 

 

とりあえず一番聞きたかった事は全部聞けた?か・な??・・・

 

①他に治療法はないのか?

 「とりあえず、標準治療(TC療法)」と言われたが、

 他にもっと有効な抗がん剤はないのか?

 

②成人型顆粒細胞膜種はどの程度の悪性なのか?

 再発の危険性はどのくらい?

 

③主治医から聞いていないのですが

 ステージはどのくらい?

 

④慢性腎臓病なのだが、抗がん剤治療は大丈夫?

 

くらいしか思い浮かびませんでした。

 

 

セカンドオピニオンを受けられる方はぜひ

聞きたい事をよく検討し、洗い出して、箇条書きにメモして臨まれる事

痛切にお勧めします!!

 

 

 

で、婦人科に案内され、受付をすると機械に番号が表示され

番号が近くなったら機械が鳴って知らせるので

それまでは館内どこにいてもいい、との事。

このシステムいい!!

同じ県なので県の総合病院でも導入してくれないかなぁ〜

 

とりあえす、道中バタバタでコンビニで腹ごしらえの予定も

すっ飛ばされてしまったので

売店でパンとおにぎり調達して、ホールでむしゃむしゃ。

売店もどこかホテルの売店チック〜

 

で、呼び出し音が鳴っていよいよ受診間近。

待合も大きなガラス張りで窓の外の山の風景が見えてホテルみたい

 

程なく番号が呼び出されて

いよいよ受診です。

 

 

 

セカンドオピニオン担当のM先生はナイスミドルな同世代?

(50代半ばくらい?)

決して威圧的な感じじゃなく、

話しやすい高校の先生??みたいな雰囲気の方

 

説明は、事前に看護師さんの問診で挙げた質問に沿って

一つづつ丁寧に、

それこそ生徒に教える先生のような雰囲気で説明してくださいました。

 

 

① 他の治療法、もっと有効な抗がん剤は無いのか?

 

答え : 顆粒膜細胞種は症例の少ないがんで、

    現代の医学では 症例が少ないので治験もできな為、

    医療薬等の研究が進んでいない

    ので、標準治療以外お勧めできる治療法はない。

 

(ワタシの心の声 ; 結局 患者が少ない=ニーズが少ない病気は儲からないから

 製薬会社もお医者様も熱心に治療薬の研究開発はしないのね

 ・・・あ、ひねくれててすみません)

 

 

 

② 成人型顆粒膜細胞種はどの程度の悪性なのか?

 

答え : 境界型でも悪性の方に属する

    多少希少ではあるけれど、極めて稀なわけではない。 

    極めて悪性という訳ではないが多少再発リスクが高いので

    破裂していたこともあり、やはり抗がん剤治療はした方がいい。

 

再発リスクと抗がん剤治療について

こんな感じのことを丁寧に話してくださいました。

 100人のうち、10人しか再発しないような確率(=10%)

 だったら、抗がん剤治療は勧めないけれど

 それが30人(=30%)が再発するような場合は

 抗がん剤治療を勧めます。

 10%でも再発してしまう場合はあるかもしれないし、

 逆に30%でも再発しないこともある。

 それは今の医学では予測できないことなので確率でで予測して

 治療方針を決めるしかない

 

 

 

③  今のステージは?

 

「これはセカンドオピニオンで聞く質問じゃないよ。

 主治医に訊ねてね。」

と、諌められつつも、答えてくださいました。

(言い訳ですが、確定診断まであれこれ悩みたくなく

 あえて卵巣腫瘍について深く掘り下げて調べてなかったんです。

 朴訥青年主治医からはステージの説明は無し。

 で、確定診断が終わっていろんな方のブログ拝見して

 皆さんが自分のステージを把握して書いてらっしゃるので

 自分のステージが気になり出した頃でして・・・え?遅すぎ??)

 

答え : ステージ1C2期

    他臓器への転移は見られなかったが、破裂していたので。

 

 

 

④ 慢性腎臓病とがん治療

 

答え : 十分に配慮した上で治療は可能

    しかし、がんセンターはあくまでがん治療に特化した病院なので

    腎臓の留意して、場合によって腎臓内科の診察治療も受けられる

    総合病院での治療をお勧めする。

 

 

 

 

結論としては、特に新しい進言や提案もなく

現在かかっている県の総合病院で標準治療を受けるのがベストな選択!

ってのを追認した受診でした。

 

強調して何度も話されたのが、

「現代医学の限界」

っ的意味合いの言葉で、今の医学をもってしてもわからないことはたくさんある。

って・・・まぁ、平たく言って

「あなたの罹った成人型顆粒膜細胞種はよくわからないんだよね〜」

って事みたいです。

 

まぁ、県でがんに関して一番詳しい病院のセンセイに言われたら

そうなのか〜(ガックリ)と納得するしかない。

まぁ、どんな結果になろうとも受けない選択肢は無かったので

これで

抗がん剤治療に立ち向かおう!!

という気持ちに切り替えが出来ました!!!

 

 

すぐやる課のオット、がんセンターを後にして

通りがかりのコンビニの駐車場で即、総合病院に電話

同じくすぐやる課の主治医も即反応で

抗がん剤治療開始は翌々日の21日に決定〜!!!

(二人とも仕事早すぎっ!!)

 

 

 

ちなみに

セカンドオピニオン料金は 保健適応外なので

 30分14,000円

 時間超えたら30分ごとに5,400円

 追加検査が入ったら、別料金7,000円

 

 

でワタシの場合あっさり30分以内だったので14,000円

主治医に作成していただいたデーター作成費が2,600円くらいだったので

合計で16,600円くらい

 

この金額が高いと見るか?妥当と見るか??

人それぞれだとは思いますが

とらこ夫婦には自分達が納得する為の、後悔をしない為の

必要経費だったと思い、悔いはありません。

 

まーだけど。もう少し聞きたいことを論理立てて

箇条書きにしていけばよかったと、これは少し後悔と反省点ではありました。

 

 

最後にセカンドオピニオンとは?

 

 

セカンドオピニオンとは

現在あなたが受診されている担当医の診断、治療方針について、

当センターのその分野の専門医が、

ご本人またはご家族に、ご意見(セカンドオピニオン)を述べ、

あなたご自身の判断に助言をさし上げることです。

セカンドオピニオンでは受診(当院での検査・治療など)はできません。

 

 

 

 

でも、もしそのままその病院に治療をお願いしたいと思ったら・・・

その旨を現在の主治医に相談し、改めて紹介状を出してもらい、

初診から受診し直せば転院も可能だそうです。

 

 

 

以上、

セカンドオピニオン受診・珍道中記でした。

長々お付き合いありがとうございました。

少しでもセカンドオピニオンを検討中の方のご参考になればいいのですが。