夏になると「生・死」について考える。
外に出るとかき氷みたいな(シャカシャカ・・・)蝉の声
アブラゼミ、ミンミンゼミ。蝉の声もうるさいけど日差しもうざい。
生命力が。。。。これでもかって言うくらいパワー全開。
まるで燃え尽きようとするかのようで。
そこらじゅうに虫の死骸があったり、
新盆だったり普通のお盆だったり、終戦日だったり。
で、そんなこと考えてしまうのかもしれないけど。
鳴りやまない虫の声と背中合わせの<無響>と
照りかえす葉の葉裏の<暗>
「生きたい」って願って、でも「死にたくない」では決してなくて。
生前父が新薬の抗がん剤を使用することになり
その薬の副作用なんかをネットで調べていたら
実際に使用している人のブログにヒットした
彼女は常に明るく、副作用で抜け落ちた髪をかくす
かわいい帽子の写真をアップしたり
通院中の病院での出来事を面白く書いていた。力強く。
ブログは私が見た時期より2年ほどさかのぼるある日で途絶えていた。
最後は恋人からの書き込みで、
読者へのお礼、彼女がこのブログを楽しみにしていたこと、
亡くなった時の様子、そして彼女が精一杯生きたこと。
2年の時を経て、見ず知らずの私に確かに彼女がこの世界にいたことを
教えてくれた。
彼女は確かに存在したし、その存在はとても重い。