生んでくれてありがとう | ☆さくらんぼ☆のブログ

昨日→→ 誕生日 (ー”ー)
うれしくもないね!
でも、娘と主人からブレスレット。
合宿教習でin秋田の息子からメールで
「おめでとう」のメッセージをもらったよ。
長いこと生きてきたなぁと思いつつ
お父さんのこと思い出した。
 



長くなるので↓忙し方、スルーしてください。








葬儀の間、一滴も涙が出なかった。
私は、冷たい人間なんだと感じた。
葬儀はリハーサルなし本番一発勝負。
お寺さん、受付、仕事関係、町内会、etcの気配り。

出棺するとき、見覚えのある男性が私に近づいてきた。
「おじさんのこと覚えているかい?
 僕は君が生まれる前から知っていたんだよ。・・・」
交通事故で足を不自由にしてしまったこのおじさんは
父の古い友人だ。


お父さん、あの時確かに私達は同じ方向を見ていたよね。
「治療法はない」と余命を言い渡されたあの日から。
そそっかしくて頼りない母のことを。
後悔しないように
夫婦の時間、思い出をたくさん作ってあげること。
暗くてつらい思い出ばかりにしないこと。
私はあの日から長男役をしなくてはいけなくなっていた。


火葬場からの帰り道、私たちの車の前をリスが横切って
こちらをちらりと見た。
リスがわざわざ山を下りてさよならをいいに来たね。
膝の上のお骨にささやいた。

急に涙がこぼれて、止まらなかった。
もう、娘に戻ってもいいかな。

出棺の時、足の悪いおじさんが言っていた。
「あいつ飲みながらいってたんだよ、
 女の子が生まれたら『三千代』ってつけるんだ。って
 生まれる前から、あなたの名前は決まってたんだよ。
 うれしそうに話してたっけなぁ。」

私は・・・生まれる前から愛されていたんだ!

今までたいしてめでたいと思わなかった誕生日だけど、
これからは「生んでくれてありがとう。」と
両親に感謝する日にしよう。