昨晩は、NHKの討論番組
「日本のこれから」を見ていました。

昨夜のテーマは
「無縁社会を解消していくために私達が出来ること」について、
討論がなされました。


「無縁社会」とは、
単身世帯が増えて、人と人との関係が希薄となりつつある現代社会の一面
(ウィキペディア より)

・・・のことを言うそうです。

自分が置かれている立場が、まさにそうなんですね^^;

なので、他人事ではなく、
自分のこととして、番組を見ていました。


怖い・・・と思ったのは、
これから20年後を想定した、ミニドラマを見た時でした。

親の介護に明け暮れ、会社も解雇されてしまい、
頼れる人も無く・・・
そうこうしているうちに、親も亡くなり、
途方に暮れる・・・と言うところで、ドラマは終わっていました。

あらためて、ぞっとしました。


私はかろうじて、会社にしがみついて、
今のところ、なんとか生活することが出来ていますが、
正直、「解雇」とまでいかなくとも、
いつか、会社にいられなくなる日が来るのではないかと、
とても不安です。。。


非正規雇用の人達の現実はもっと深刻で、
討論に参加した人達の声で多かったのが、
「社会保障をもっとしっかり整備してほしい」というものでした。


パネラーの方や、年配の一般参加者の意見の中には、
「ゆとり教育が悪い」とか
「やろうと思えばどんな仕事でもできる!」というのもありましたが、
そもそも論として、
雇用形態が昔とまるっきり違う中で、
職を転々とせざるを得ない状況を、
自己責任論で片づけてしまうのは、
少し違うかな?と思いました。


前半は、「支えられていない」ことの不安について、
討論されていましたが、
後半は、「必要とされていない」不安について、
取り上げていました。

前半を「経済的な問題」とするならば、
後半は「心の問題」と捉えていいのかな?


人と人との繋がりが希薄になり、
「自分は誰からも必要とされていない」と
思う人が増えていますが、
「自己有用感」(初めて聞いた言葉!)を
どういう場に求めていけばいいのか、話し合われました。

仕事だったり、家族だったり、友達だったり、
「自己有用感」(誰かに必要とされてる感)は、
人により、それぞれ違うと思うけれど、
何かと繋がっていて、「役に立ちたい」と思えるものを
見つけていかないと、本当に無縁になってしまう。


面白かったのは、パネラーさんの一人が、
「ネットの世界は、むしろ過剰状態で、
そういう意味では無縁だとは言えない」というようなことを発言し、
(思わず、「ピグ」の世界を想像してしまいましたw)
他のパネラーさんから
「ネットで縁を築けるとは思えない」という反論があり、
一気に盛り上がりました。


経済的な「無縁」状態は、社会の力で、
何とかしていかなければならないけれど、
心の問題については、なかなか、
簡単には解決できそうにないですね・・・。


私は20年後・・・

一人でも生きていくことが出来るだろうか。

両親を介護することが出来るだろうか。

そして、助けてくれる人はいるのだろうか。


先のことを考えてもしょうがないけれど、
何らかの覚悟は、やはりしておくべきなんだろうな。

一人でも、元気に生きていけるよう、
なんとかしたいものです。


※ あくまで個人の感想です。
   見解には個人差があります。 www