愛がある、悲しみもある…しかし、凌辱がないでしょッッッ | AROマンガ手帳

愛がある、悲しみもある…しかし、凌辱がないでしょッッッ

中国で6歳少年が両目くりぬかれる、警察が女の行方追う
[北京 28日 ロイター] - 中国山西省で6歳少年が両目をくりぬかれるという凄惨な事件があった。国..........≪続きを読む≫





何とも痛ましい事件で、、、


しかしオレは不謹慎だが即座に【クライベイビー(泣き虫)サクラ】を思い浮かべてしまった。







クライベイビー・サクラとは?


夢枕獏の格闘小説【餓狼伝】


その漫画版・板垣恵介作画バージョンに登場する原作には無いオリジナルキャラクターだ。








アメリカ地下プロレスの帝王、サクラは


幼少期に精神を病んだ母親に両目を潰され視力が無い。




というか・・・


眼球が無い。





マンガ史上盲目のキャラクターは数多あれど、サクラがそれらと一線を画すのは、


盲目者を描くマンガ技法“白目”を使っている訳でもなく、義眼ですらなく、


眼窩がそのまま、ポッカリ穴があいているだけという、強烈なヴィジュアルにある。




しわくちゃで終始ニヤニヤした顔、結構な年寄りなのに2mを越える体躯で張りのある筋肉、




そして類い稀ない脅威の身体能力


視覚は無いが、その分、聴覚、嗅覚、触覚、味覚が異常に発達しており、


視力は無いのに、診える(見える)=相手の姿をイマジネーション出来る。


まさに圧倒的な怪物ぶり、素晴らしい。






え?


味覚は関係ねーだろう?って


あるんだなぁ~“五感”にラインナップされる感覚を舐めちゃいけないよw











な!




部下の血を吸った蚊の僅かな血を舐めて、彼の生活まで丸わかりというねw






だって、絵の具の成分の匂いと、触覚、イマジネーションで画を描く事も出来るんですよw






なのでサクラは常人の20倍のカロリーを必要とする。


はい。


↓オレの心象に一番残っているシーンです。


















甘~い。



脅威のガムシロップ&ハチミツジョッキ飲み!


食生活まで怪物!痺れる!痺れる!うっとり・・・










グラップラー刃牙の作者、板垣は


時に漫画史に残る、破格的に強烈なキャラクターを生み出す。


クライベイビー・サクラは、まさにその一人。







プロレスラー・グレート巽の若かりし頃、アメリカ地下プロレス時代編に


最大最強の敵として現れたサクラは、完膚なきまでに巽を追い詰める。


肉体的にも精神的にも・・・与える事と、待つ事・・・


それはサクラの母が精神を壊すきっかけになった歪んだ愛の恐怖。








それはマニアックなおっさんに(オレ)、『こんなのにどうやって勝つの?』と呟かせる・・・


圧勝劇、99%サクラ勝利の試合だったのだが、






結果、サクラは巽に敗れる。







大逆転!!グレート巽の狂気が怪物サクラを超えた!って展開だが・・・





・・・いや、オレ、


未だにあの巽の勝利に納得していない。


あんなショボイ技でサクラが負けるの?


ん・・・マジで?やっぱオレは納得できないね。


絶対に出来ない!












板垣はその後、この【餓狼伝】で



鞍馬彦一、っーうオリジナル・プロレスラー・キャラも生んだが、コイツはいただけなかった。




グレート巽の秘蔵っ子、彗星のように現れた天才レスラーって体だったが・・・


そういうの、プロレス者は嫌うんだよ、根本的にプロレスファンなんて捻くれてるからさ、


鬱陶しく感じるだけ。




板垣よ、申し訳ないが鞍馬にはプロレスラーとしての魅力が全く無かったよ


鞍馬には愛と哀しみが無いのだ。









サクラが、グレート巽との闘いで感じた愛と哀しみ








しかし“無い”と叫んだ【凌辱】。。。








鞍馬彦一に愛と哀しみは宿らなかったが、


鞍馬は最後、華やかな初登場時とは大違いに凌辱的にボロボロにされストーリーから消えた。




うん。感慨深い。




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