閏年 | みちすけぶろぐ。

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今日は閏(うるう)年である。

4年に1回訪れる言わば余分な日である。

19:00
月末の仕事を終え、今日は会社でうちあげ会が用意されていた。

福岡と言えば『もつ鍋』である。
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転勤先の人達とも打ち解け、食も会話も弾む。
みちすけはお酒が飲めない為、いつもこういう時はウーロン茶を飲んでいる。

21:00
2時間のコースはあっという間に時間を迎え、おひらきになった。

みちすけはいつもの様に自転車で帰路を走らせる。

25分位でアパートに着いた。

自転車置き場に自転車を止め、アパートの1Fの自宅の前に着くと、誰かが体育座りをして座っている。

近付いてみて、みちすけは慌てて脚を急がせた。

なんと体育座りをしながらゆきりんが座っていたのだ。

ゆきりんもみちすけに気付き
『おかえりぃ~おっそーい!待ったんだぞぉ~』

みちすけ
『ごめん、会社のうちあげで』

今日会う約束はしていない…
でもゆきりんが自分の帰りを待っててくれた。
あり得ないが、もし自分が今日アパートに帰らなかったらどうする気だったんだろう?
メールくれれば良かったのにとみちすけは思った。

ゆきりん
『そうなんだぁ~、今日はねっ、みちすけにプレゼント持ってきたの♪』

みちすけ
『立ち話もなんだから部屋へどうぞ。』

ゆきりん
『はーい、おっじゃましまーす♪』
飛び跳ねる様に部屋へ入った。

みちすけの部屋には電気ポットがあり、いつもインスタントコーヒーを飲んでいる。

いつかまた、ゆきりんが来てくれる事に期待しゆきりん用にマグカップを買って用意しておいてあった。

2人分コーヒーを入れ、ゆきりんの待つ部屋へ戻る。

ゆきりん
『はい!これっ♪』
と紙袋をみちすけに手渡す。

ゆきりん
『開けてみて開けてみてぇ♪』

みちすけは受け取った紙袋から中身を取り出す。

中からは綺麗に包装されたピンク色のワイシャツとワイシャツに合わせたネクタイが入っていた。
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ゆきりん
『ワイシャツもネクタイも、わたしがチョイスしたんだよっ♥』
と言いながら、まだ着替えていないみちすけのワイシャツの上からゆきりんからが、プレゼントのワイシャツを合わせてくれている。

ゆきりん
『思った通り!みちすけはピンク似合う♪ 私ピンク似合う人が好きなんだぁ♪』
合わせながら自分がチョイスしたのが正しかった事が嬉しいのか、うんうんうなづいている。
そんなゆきりんがとても可愛く思えた。

コーヒーを飲みながらみちすけは、約束のゆきりんの台湾、香港話しを楽しく、あたかも自分もその場に行ったかの様に聞いた。

23:30
ゆきりんも明日AKB48の仕事があり、帰る為にタクシーをアパートの前で2人で待つ。

ゆきりん
『あっ!今日は閏年だねぇ~』

みちすけ
『そうだねぇ。』

ゆきりん
『特別な日だねぇ~』

みちすけ
『特別かなぁ?』


次の瞬間、みちすけに電撃が走った。
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みちすけ
『……………。』

白とオレンジのタクシーが到着し、ゆきりんがタクシーに乗り込む。
後部座席の窓を開け
『ねっ!特別な日でしょ♪ 次は4年後だよっ♥笑』
と言い残しタクシーは走り出す。

後部のガラスからゆきりんが手を降るのが見える。

みちすけもタクシーが信号を右折しゆきりんが見えなくなるまで、手を降った。


閏年は『余分な日』とされているが、みちすけには、ゆきりんが言う通り『特別な日』になった。

閏年に感謝しながら、みちすけはその場に時間が経つのも忘れ立ち尽くしていた。



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