(前略)
この息子5人がヨーロッパ主要都市に散らばってロスチャイルド商会を結びつけていったことが、ロスチャイルドが国際的に大きく発展した主因です。彼らは、伝書鳩や、自前の高速艇・馬車などを使って、いち早く情報をキャッチ・共有していました。現在の情報ネットワークをその当時すでに持っていて、国際金融ネットワークをすでに構築していて、画期的なことでした。1810年、ロンドン証券取引所のフランシス・ベアリングが亡くなると三男のネイサンが支配者になりますが、ベアリング家をうまく取り込み、協力してシティーを支配していきます。(中略)
1815年にワーテルローの戦いが勃発しますが、この戦争を機に、ロスチャイルド家は莫大な利益を得て、ヨーロッパの金融を一手に収めるのです。この戦いは、ナポレオン率いるフランスとイギリス・オランダ・プロイセン連合国との間の、ヨーロッパの覇権をかけた戦いでした。イギリスは、その戦費を国債を発行して賄っていました。したがって連合国軍が負ければ、イギリスの国債は大暴落します。
ある時、ネイサン・ロスチャイルドは真っ青な顔をして、イギリスの国債をどんどん売り続けたのです。実は、ヨーロッパ大陸から荒波の中を船で帰国していたため、体力的にも真っ青で気分的にイギリスが負けるようなので、その国債を早く売って損を最小限にしたいと思い、必死だっだことも真っ青にしたということでした。
まさにリアリティーに富んでいて、周りの人たちはイギリスが負けると信じ込む要因にもなりました。彼が情報ネットワークを持っていていち早く情報を入手していることは、衆知のことでしたので、周りは連合国軍が負けるのだと思って、われ先にイギリス国債を売り始め、暴落します。ところが、一方でネイサンは自分の息のかかった者に、暴落したイギリス国債を最安値で買い漁るようにさせます。
実は、彼は連合国軍が勝利することがわかっていたのです。結局連合国軍が勝利し、イギリスの国債は暴騰します。これによって、多くの投資家と名門家系が破産しましたが、ロスチャイルドは莫大な利益と巨万の富を手中に収めるのです。ネイサン・ロスチャイルドはこの日の儲けだけで、100万ポンド以上の利益を得て、財産が2000倍以上にふくらんだといわれています。ヨーロッパには、「ワーテルローの戦いに勝ったのは、連合国軍だったが、実際に勝ったのは、ロスチャイルド家だった」といわれていたそうです。
これを機に、ロスチャイルド家はイングランド銀行を支配していくようになります。各国の財務大臣たちは、ロスチャイルド家に取り込まれ、国債を発行する際にロスチャイルド商会に多額の手数料を支払ったり、資金が必要になればロスチャイルド商会に借金したようです。これでヨーロッパの金融をロスチャイルドが一手に手中に収めることになります。
1694年に設立されたイギリスの銀行。中央銀行として財政・経済を支え、後に世界金融を支配する銀行となる。
(中略)
これらの対フランス戦争の巨額の戦費をまかなうため、ウィリアム(三世)を支持する議会のホイッグ党議員は、国債を募集することとし、また当時多数生まれてきた企業に対する資金を融資する金融機関の設立を議決し、民間から120万ポンドを公募して資本金として1694年7月27日にイングランド銀行を設立した。
その設立にあたっては金融業の先進国であるウィリアムの母国オランダの資本の導入された。この銀行は、公募金を政府に貸し、それと同額の銀行券を発行する特権が与えられ、預金、貸し付け、商業手形割引、為替などの金融業務を開始した。(後略)
イングランド銀行は、1694年ウィリアム・パターソンWilliam Patterson(1658―1719)の建議により設立された。 当時イギリスはフランスと交戦中で、その戦費を賄うため資本金120万ポンドを国王に貸し上げたのと引き換えに、イングランドとウェールズにおいて銀行券を発行する特権を賦与されたのである。
資金繰りに悩む政府に銀行からの融資を提案
イングランド政府が戦争に費やした負債のまかない方を模索していた1692年、パターソンはいちはやく政府に多額の融資を提案しました。パターソンは1686年までにロンドンのテイラーズ商社( Merchant Taylors’ Company )の一員になっており、貿易-主に奴隷貿易-で富を築いていました。
イングランド銀行の創設
パターソンの提案は初めこそ却下されますが、「公的資金を銀行が融資する」というモデルの確立に成功します。この草案はパターソンをはじめ、財務府長官チャールズ・モンタギュー( Charles Montagu, 1st Earl of Halifax )らによって作られました。こうして1694年、イングランド銀行が創設されました。
(私の感想)
国際金融資本の祖、ロスチャイルド家…(・_・;)
彼らのことを調べていくと、陰謀論は都市伝説ではないことが分かります(; ・`д・´)
ロスチャイルドの通貨発行権を手中に収めるビジネスモデルは、既にウイリアム三世の時に、別の銀行家が既にやっていた様ですね(´゚д゚`)
戦争続きで財政難に苦しんでいたウイリアム三世が、ウイリアム・パターソンに勧められて作られたのが、イングランド銀行。
貸し付けた金額と同額の通貨を発行する権利を獲得しています…Σ(・∀・;)
当時は兌換紙幣(貴金属と同じ価値の通貨しか発行出来ない)で、現在の信用通貨(不換紙幣、貴金属の現物の裏づけは不要で自由に発行できる)とは違うので、王様も自由に通貨を発行出来ないので、借金するという考えしかなかったのでしょうね(´゚д゚`)
はっきり言って、兌換紙幣が常識だったせいもあると思いますが、あまり経済に明るくない王様が、商人に騙されたとしか思えないです(TдT)
120万ポンドの借金、未だに返せていないそうですよΣ(´∀`;)
(利子だけ支払っている状態)
ナポレオン時代になり、ロンドン・ロスチャイルドの祖、ネイサン・ロスチャイルドが英公債の操作により、巨額の富を得ていますが、それ以前にも、綿の密輸でも大儲けしています(゜o゜;
豊富な資金力により、イングランド銀行の株主となり、イングランドとウェールズの通貨発行権を手中に収めましたΣ(・∀・;)
その後、イングランド銀行はヨーロッパで最も力のある銀行に成長していった様ですね(´゚д゚`)
現在では、世界金融を牛耳る銀行らしいですよΣ(´∀`;)
この後、ロスチャイルド家を始めとした銀行家は、アメリカの通貨発行権も得ようとして、長年に渡り、様々な工作をします(˘・_・˘)
紆余曲折ありますが、省略して…
リンカーンの時代に、南北戦争を起こして、それに成功します(´-﹏-`;)
アメリカの通貨発行権を持つ機関(FRB)を、欧米銀行家で作った様です(・_・;)
現在でも、FRBの株式保有者は非公開なので、はっきりとは分からないんですけど、恐らく「ウォール街の王者」と言われる7人が持ったのではないかと思われます(; ・`д・´)
ロスチャイルド、JPモルガン、ロックフェラーなどがそうですね。
つまり、欧米の金融を握っているのは、ロスチャイルド家なんですよね(; ・`ω・´)
その他にも、同様の一族(国際金融資本)がいますが。
林千勝先生は「世界は一つ。マネーの力で支配」というのが、国際金融資本の考えだそうです(´゚д゚`)
通貨発行権って、元手が要らないし、国が無くならない限り、利益を吸い続けられますから、利益率や安定性が半端ではありませんよね(´-﹏-`;)
豊富な資金力で、国際金融資本は色々な公的機関を作っています。(その話だけで、いっぱいになってしまうので、省略しますけど…)
金だけではなく、人材や物も支配しているんですね(´゚д゚`)
ナポレオンの有名な言葉を紹介します。
『お金には祖国が無い。資本家(金融業者)には愛国心も品格も無い。彼らの唯一の目的は利益だ。
⇒ Money has no motherland. Financiers are without patriotism and without decency. Their sole object is gain.』
これって、現在の国際金融資本のやっていることそのものですよね?( ̄ヘ ̄;)


