【山口敬之の深堀世界の真相 No74】


(前略)
バイデンは今月に入ってから、何度も「ロシアが侵攻を決断した」と言い続けた。
 その一方で、2月10日にはテレビ局のインタビューで「ロシアがウクライナに侵攻してもアメリカ軍をウクライナ国内に派遣することはない」と断言した。

 ウクライナはアメリカの同盟国ではなくNATOにも加盟していないから、アメリカに防衛義務はない。だから、アメリカには「米軍を派遣しない」という選択肢はもちろんある。

 その一方で「派遣する」という選択肢もある。実際アメリカはこれまで何度も、非同盟国の紛争に米軍を派遣して戦争を主導した。そしてそのために、世界中に米軍を配置している。
欧州とロシアに睨(にら)みを効かせているのが、ドイツのシュトゥットガルトに本部を置くアメリカ欧州軍(US-EUCOM: United States European Command)だ。
 ウクライナの隣国ポーランドには、陸軍第4歩兵師団の第3機甲旅団戦闘団(ABCT)の約3500人が駐留。これはロシアによる侵攻の抑止を目的とした「大西洋の決意作戦(Operation Atlantic Resolve)」の一環で、ポーランド軍の訓練や安全保障を支援するものだ。
 
 同様の部隊はウクライナにもいる。数百人の軍事顧問団がキエフなどに展開して、ウクライナ軍に軍事教練を施している。これ以外にも米軍らエストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリーなどに展開している。

(中略)

アメリカは「同盟関係にないから米軍を派遣できない」のではなく、自分が参加したければ様々な口実を見つけて世界中のどこにでも戦争をしにいく国なのだ。

 だからバイデンは、ロシアの侵攻前にあえて「米軍を派遣しない」とカメラの前で宣言する必要はなかった。

 もしバイデンに戦争を防ごうという意図があったなら、内心では「ロシアが戦端を開いても米軍は派遣しない」と決めていたとしても、「米軍を派遣するという選択肢もある」「軍事オプションを排除しない」などと言って、プーチンを牽制すれば良かったのだ

 バイデンが早期に米軍派遣を全否定したことについて、日米のメディアは「アメリカ国民の厭戦(えんせん)気分に配慮した」と解説した。

◆バイデンが戦争を望んだ証左

 ところが、この解釈では説明できない事態が起きた。プーチンが侵攻を開始した2日後の2月26日、アメリカのブリンケン国務長官がウクライナに対して最大3億5000万ドル、日本円にしておよそ400億円の追加の軍事支援を行うと発表したのだ。

 この支援の最大のポイントは、対戦車ミサイル「ジャベリン」の大量供与だ。
大きな効果を発揮している対戦車ミサイル「ジャベリン」

「ジャベリン」は戦車などの装甲を貫通する強力なミサイルを標的に向けて自動で誘導する精密兵器で、経験の少ないウクライナ兵士でも短時間の指導ですぐに使えるようになる。

 ウクライナ軍はジャベリンで破壊したロシア軍の戦車の残骸の写真をSNSで公表している。

 敵地に侵入した戦車や装甲車は、ジャベリンなどの対戦車兵器の攻撃に対しては極めて脆弱(ぜいじゃく)だ。もしアメリカが事前にウクライナへのジャベリン大量供与を発表していれば、プーチンに地上部隊による全面侵攻を躊躇(ちゅうちょ)させることができた

 ところが、アメリカがジャベリン供与を発表したのはロシア軍が国境を超えてウクライナ領土への侵攻が確認された後だ。この時系列を見ただけでも、アメリカには戦争を未然に防ぐ意思が全くなかったどころか、逆にプーチンの本格侵攻の決断を妨害しないようにしていたと言わざるを得ない

 他にもバイデンが戦争を望んでいた事を示すいくつかのインテリジェンス情報と、いくつもの状況証拠がある。

 実際、バイデンはロシアの暴挙で国際的にも国内的にも計り知れない利益を得た。

 ○ロシアの孤立化
 ○北欧・東欧地域の嫌露感情の情勢
 ○ドイツとロシアの切り離し
 ○プーチン政権弱体化
 ○中間選挙に向けた支持率テコ入れ 
 ○プーチンと近いトランプへの牽制

 ロイターによる最新の米世論調査で、ロシアのウクライナ侵攻を受けたバイデン大統領の対応への支持率が43%と、前週の34%から上昇した。

 バイデンはウクライナを見捨て、プーチンを戦争に誘い込むことで、支持率回復という果実を得た。

 侵略という暴挙に出たプーチンは、いくら糾弾してもしたりない。しかし、密かにプーチンを戦争に誘い込んだバイデンの悪行は、アメリカの巧妙な情報操作によって完全にかき消されている


(私の感想)
私も最後の一文の通りだと思います( ´_ゝ`)
メディアとネオコン・軍産複合体は仲良しですもんね(;´_ゝ`)

日本のメディアでも、同様の印象操作が行われていると思います(--;)
「ウクライナが可哀想」という情緒報道が中心の様ですね( ; ゜Д゜)
私は事実関係を冷静に把握するべきだと思いますけど…(;´д`)

民主党政権下での戦争が多いのは、軍産複合体との関係が深いからだと言われていますね…Σ( ̄ロ ̄lll)

その噂と、バイデンや国務長官の言動がピッタリと一致しますね( ̄□||||!!
状況証拠でしかありませんけど、間違いなく、プーチンを戦場に引きずり出したかったんですよね?( ̄□||||!!
 
米軍産複合体は、紛争地域を増やして、武器を売るために、新たな紛争地にウクライナを選んだんですね(;>_<;)

ロシアの最大手銀行、ズベルバンクがスイフト対象外であることも、ロシア側を弱らせつつも、そこそこ金儲けをさせて、戦争を長引かせるためとしか思えないです(=`ェ´=)
あっと言う間に勝負がついてしまうと、儲かりませんから、そこは調整してますねo(`^´*)