防衛省は来年度から、敵の軍用無人機(ドローン)を無力化できる「高出力マイクロ波」(HPM)兵器の研究開発に本格的に乗り出す。現代戦で戦局を左右する電磁波領域に対応した装備や技術を導入し、防衛力を高める狙いがある。

 マイクロ波は電子レンジで食品を加熱する時などに使われる電波だ。これを応用して強力なマイクロ波をビーム状に照射することで、ドローン内部の電子制御システムなどを故障させる

 中国やロシアが開発に力を入れるドローンは小型化が進み、高性能化している。飛来の予測が難しく、低空飛行の場合はレーダーなどで捉えにくいため、発見が遅れがちだ。多数で襲撃する「飽和攻撃」も想定されることから、瞬時に同時対処する能力が必要になる

 HPMの導入はドローンなどへの迎撃能力が格段に強化され、戦力バランスを一変させる「ゲームチェンジャー」になると注目されている。具体的には、▽狙った目標に光速で到達▽命中率が高い▽照射方向の変更が簡単で飽和攻撃への対処能力が高い▽弾数の制約がなく電力消費のみで低コスト――といった特徴がある。照射装置を車両に搭載すれば、移動式も可能だ。緊急発進(スクランブル)して対応する航空自衛隊の戦闘機と比べ、隊員の死傷リスクが減る利点もある。

 防衛省は今後5年間かけて試作に取り組む予定で、来年度予算案に72億円を計上した。対ドローンのHPMが実用化できれば、北朝鮮によるミサイルの迎撃などに用途が広がる可能性もある将来的には、イージス艦搭載の迎撃ミサイル「SM3」と、地対空誘導弾「PAC3」という現行の二段構えのミサイル防衛網を補完することも期待される。同省幹部は「HPM技術の確立は急務だ」と話す。

 ◆HPM=High Power Microwaveの略。建物や人に影響を与えずに電子機器だけを無力化するエネルギー兵器。米軍が2003年の対イラク戦争でイラク国営テレビ局への攻撃で使用したと報じられた。米空軍は19年にHPM兵器を配備し、中国やロシアも研究開発に取り組んでいるとされる


(私の感想)
軍事ドローンって、一台当たりがかなり安く済むそうですね(何十万単位だそうです。)
ですから、本格的なミサイル一発を打つより、軍事ドローンをたくさん飛ばす方が、ずっと安くて効果的らしいですよ(^_^;)

今まで、迎撃ミサイルなど、本格的なミサイルを撃ち落とす装備はありましたが、こういう細かい兵器を撃ち落とす装備がなかったんですよね(゜゜;)
これがけっこう穴になっているそうですよ。

この高出力マイクロ波兵器が開発されれば、こういったドローンの撃ち落としだけではなく、本格的なミサイルを撃ち落とすことも可能になります( ̄ー ̄)b

今話題の極超音速ミサイルでも、内部に電子制御システム(自律的に標的へ自分を誘導する、誘導システム)がありますから、実験を繰り返し、開発が進めば撃ち落とすのも可能でしょうね( ´∀`)b

因みに、弾道ミサイルも大気圏に再突入する時には、マッハ10くらいのスピードは出るそうですよ(^_^;)
でも、計算で軌道が予測出来るので、迎撃ミサイルで撃てるんですよね。
極超音速ミサイルの場合は、大気圏に再突入後、どういう飛び方をするのかが分からないんですよね(゜゜;)

だから、高出力マイクロ波で撃つ時には、大体の位置を予測してから、マイクロ波を出すのでしょうけど…
実用化までの道のりは、厳しいと思われます(; ̄ー ̄A

それから、この兵器、人に対しても使えますね(;¬_¬)
人民解放軍が、国境紛争でインド兵に使ったと言われていますから。
その場合、かなり非人道的な様ですけど(ー_ー;)

人民解放軍でも持っているので、米軍も当然持っていると思われるんですが…
日本に開発させるということは、ある程度やって、煮詰まっているのかもしれませんね( ̄▽ ̄;)

日本が開発したら、世界一精密で、破壊的な兵器になると思います( ̄ー ̄)b
支那や南北朝鮮、ロシア…みんな恐がると思いますよ。
今後が楽しみですね( *´艸`)