画像引用:「ヨーロッパやアメリカに何を学ぶかだ」安倍政権の外国人労働者の受け入れ拡大にフィフィが警鐘https://abematimes.com/

◆どうして労働者が不足するのか?

安倍政権は突如として「無制限の外国人労働者受け入れ」を表明し日本中を驚かせた。
その後、移民ではないといい、永住できるのは熟練技能者に限ると言って、やや条件を絞っている

実はこの話は突然出てきたわけではなく、6月に発表された経済財政運営の基本方針に盛り込まれていました。
そこには建設、農業、宿泊、介護、造船業の5分野で「特定技能評価試験」を実施し合格すると5年間就労できると書かれていました。
5年間で5業種で50万人を受け入れると書いてあるので年間10万人、最近安倍政権が発表した数字に近い。
政府は来年度の外国人増加が4万人としていて、年間10万人ペースで増加するでしょう。

経済界の試算では今後5年間で150万人の労働者が不足するとしているが、どうしてこうなるのでしょうか。
日本の人口減少は年20万人超ですが、労働者と消費者が同じ割合で減れば、需給が釣り合って労働者不足は起きません。
ところが少子高齢化で「若者が急激に減少」するのに「高齢者はどんどん増える」のです。
消費者は年20万人しか減らないが、労働者は年50万人減るとしたら、5年で150万人不足する計算です。

◆単純労働者は無制限に5年間受け入れ

6月の基本方針では5業種のみとなっていたが、政府発表では14に及び、受け入れ人数に上限を設けない。
事実上無制限の単純労働者受け入れだが、単純労働者には5年間の制限を設ける
熟練技能者は「特定技能2号」として家族とともに永住を認める。

この永住の範囲と条件は不明確で、無制限な移民政策だと与野党から反発が出ている。
人数無制限で5年間働ける「特定技能1号」は14業種だが、実際には業種も無制限でしょう

熟練技能者の「特定技能2号」は「建設業」「造船・舶用工業」「自動車整備業」「航空業」「宿泊業」の5業種だけに限定される
問題は2号の人数で、基準を満たせば家族ごと永住可能で、永住すればおそらく帰化も可能になるでしょう。
永住については自民党や支持団体からも懸念が示されていて、かなり厳しいと予想される
1号の単純労働者が年10万人としても、2号の中で永住が認められるのは最大でも年数千人以内でしょう

◆過去には大量移民も

過去には朝鮮戦争時に迫害された済州島からの不法入国者が10万人以上押し寄せたことがあった。
済州島移民は韓国が負ければ国がなくなるという状況で、追い返すこともできず日本に永住しています。
1955年警視庁調べでは戦後に半島から渡ってきた人が約10万人、戦前からいた人が55万人だった
帰化したり帰国したりで徐々に減っているが、現在も約48万5000人の在日韓国人が居住しています。

これで分かるのは、どんな理由であれ一度入国して定住した人を追い出すのは非常に難しいということです。

終戦後の警視庁の調査では在日韓国人のうち10万人が戦後密航者、20万人が戦前の密航者とみられている。
密航者は法的には追い出してもいいのだが、たとえ正当な行為でも国際的に非難されるので「特定永住者」として滞在を認めている。
一度定住した外国人は、出ていけと言ってもそう簡単には出ていかないでしょう

(私の感想)
安倍さんは与野党や国民の反対があるので、制度的には『2号の中で永住が認められるのは最大でも年数千人以内』で今のところ留めていますが、腹の中は分かりません(`ヘ´)

平成28年9月21日、安倍晋三首相「一定の条件を満たせば世界最速級のスピードで永住権を獲得できる国になる!乞うご期待です!」
(ニューヨークの講演で)

もしこれが本音で、本当はそれを目指しているなら、ゾッとします((((;゜Д゜)))
自民党は経団連が熱心にロビー活動をしていますから、十分に考えられることです(`ヘ´)

ドイツは90年代に既に労働力不足を外国人労働者で補い始めています。その結果、移民がどんどん人口を増やして、元々のドイツ白人はこのままだと今世紀中にいなくなるペースで減っているらしいです(´д`|||)
永住を許可されるのが年に数千人でも、家族までやってくるんですから、かなりのペースで子供を増やすでしょうよΣ( ̄皿 ̄;;
日本人と違って、繁殖力ありそうですし…(-""-;)

このドイツのケースなど、移民を入れたらどうなるかを、日本人の大人がまず知って欲しいです(>_<)