■麻生氏「街宣車持つ市民団体は珍しく 少々普通じゃない」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180219/k10011335211000.html
麻生副総理兼財務大臣は19日午後の衆議院予算委員会で、佐川国税庁長官の罷免などを求め国税庁の前で行われた抗議行動について、「街宣車を持っている市民団体は珍しく、少々普通じゃない」と指摘し、「市民団体の活動だ」とする野党側の主張に疑問を呈しました。
麻生副総理兼財務大臣は19日午前の衆議院予算委員会で、確定申告の受け付け開始に合わせ佐川国税庁長官の罷免などを求める抗議活動が各地で行われたことに関連し、「立憲民主党の指導で街宣車が来た」などと述べ、その後、「市民団体の活動だ」とする野党側の主張を踏まえ、訂正しました。
このあと麻生副総理は午後の委員会で、国税庁の前で行われた抗議行動について、「市民団体によるものだということだが、街宣車まで持っている市民団体は珍しいし、少々普通じゃないと思った」と述べ、野党側の主張に疑問を呈しました。
これを受け野党側は、「『普通じゃない』という発言は看過できない」と批判したのに対し、麻生副総理は「言葉じりを捉えていろいろ言うのが好きなのかもしれないが、およそ2000か所に及ぶ全国の確定申告の会場で、混乱が生じたという報告は受けていない」と述べました。
■「佐川国税庁長官は引き続き職責を」麻生副総理兼財務相
麻生副総理兼財務大臣は衆議院予算委員会で、確定申告の受け付け開始にあわせ、佐川国税庁長官の罷免などを求める抗議活動が各地で行われたことに関連し、佐川長官は経験が豊富だとして、引き続き職責を果たしてもらいたいという考えを示しました。
去年の所得を申告する確定申告の受け付けが先週始まったのにあわせて、国税庁や各地の国税局の前では、森友学園への国有地売却問題で財務省の理財局長として、「交渉記録は廃棄した」と答弁していた佐川国税庁長官の罷免などを求める抗議活動が行われました。
これについて、19日の衆議院予算委員会で立憲民主党が質問したのに対し、麻生副総理兼財務大臣は「そうした行動を含めて、さまざま意見があったが、納税される方々が円滑に申告できるように会場の運営に全力で取り組む」と述べました。
また、佐川長官については「豊富な経験がある佐川長官は、国税の分野で十分に職責を果たしていける」と述べました。
一方で、麻生副総理は「立憲民主党の指導で街宣車が財務省の前に来たことは承知している」と述べ、「市民団体の行動だ」として撤回を求められました。これに対し、麻生副総理は「主催者は知らないが、立憲民主党の議員も出席していたと理解している」と反論しましたが、その後、「自分たちで指導していないと言うなら、訂正させていただく」と述べました。