【リポート】元韓国空軍大佐 崔三然氏講演会
 

<SNS-FreeJapan日記より>2012年01月16日

12月10日、日本会議川崎北支部主催で、元韓国空軍大佐崔三然氏の講演会が行われ、出席してまいりました。

私は漠然とした疑問を感じ続けていました。私の子供時代、韓国の対日感情はここまで悪くは無かった。韓国の国民がここ数十年如何に反日教育を受け 続けていようと、かつては日本人として日本の教育で日本の価値観を学び、併合から戦前の状況をその教育の中で把握している…そんな中には親日的な韓国人も まだ多く存在しているはずだ。またその子供や孫もまったく話を聞いていないはずはない。そんな親日的な韓国人は一体どこに行ったのだろう?と。

もしもネット上でそのような疑問を投げかければ、おそらく真っ先に「親日法」への言及がなされるでしょう。併合中、日本の政策に協力的であった人 間を祖先に持つ者は、日本への協力によって財を成したものと断じ、親や祖父の代までさかのぼって財産を没収するという、あれです。呆れるような遡及法。それが怖くて、親日的な韓国人は物を言わないのではないか?と。

しかし、その親日法の実際の運用状況がどうであるか、詳細を知りません。また、たとえ現在親日であっても、戦前戦中に財を成していなければ何も怖 いことはないわけで、そのあたりはネットの保守層が親日法の影響力をちょっと過大評価しているのではないか?むしろ社会的な風潮の方が影響しているのではないか?とも感じていました。

先日の台湾の総統選挙において、中国寄りの政策を取ってきた馬総統が勝利し、台湾はいよいよ中国に取り込まれるのではないか?と懸念する声があがっています。その一方で、事はそう単純ではない(あるいはそこまで複雑ではない?)といった意見も見られます。

私たちは結局、他国の状況に関して喧伝される事柄だけを材料とした思い込みや、そうあれかしと願う希望的観測によって、他国を判断しがちなのだろうと思っています。また、喧伝される事柄はおそらく、全てが本当ではなく、全てが嘘でもない。何事も必要なのは正しい知識と正しい対処であって、例えば韓国や韓国人を全否定しておいた方が楽だからという理由で、その情報の精査もせずにレッテルを貼りっぱなしにするようなずぼらを決め込んではいけないのだと 思います。

仮に何らかの形で戦う相手であると想定していたとしても、そうであれば尚のこと、相手に関するステレオタイプの情報を元に思考停止に陥っていてはいけない。そう思います。

前置きが長くなりましたが、今回の崔氏の講演内容は、私の疑問の一部を解消してくれるものでありました。皆さんにもぜひご一読いただきたく、講演内容を投稿します。


崔三然氏プロフィール

1928年、朝鮮半島生まれ
1943年、少年兵として大日本帝国陸軍幼年学校に入校
終戦後、半島に戻り韓国空軍に入隊
空軍大佐として退役、以後は工業関係の会社顧問などを歴任




【リポート】元韓国空軍大佐 崔三然氏講演会

☆日本の安全保障問題は、まず朝鮮半島に始まる。朝鮮半島の安定は日本の安定である


<はじめに>

日本は「シャングリラ」(桃源郷)である。

私は昭和18年、少年兵として志願し、陸軍幼年学校に入校した。
当時朝鮮半島から来て見ると、東京立川の様子は朝鮮半島とさほど大差は無かった。逆に言えば、当時の朝鮮半島は相当インフラ整備が進んでいた、ということである。

戦後60年、日本は安定した成長で経済大国となった。一方、朝鮮半島には一時も静かな環境は無く、朝鮮半島の精神文化面には半島のこの不安定さが大きく影響していると思われる
私の娘は東京の大学を卒業し日本で20数年暮らしているが、いつも日本に関する鋭い指摘をしてくれる。私が日本と韓国を比較して、現在のインフラの差異やマナーの差異を嘆くたび、娘は「お父さんは比較できない物をわざわざ比較しては嘆いている」と言って私を笑う。

なぜ、日本人は日本を誇りに思わないのか
日本人はいまだ敗戦による自虐史観等に影響されている
伝統文化、精神文化の発達した立派な国であると、まず自覚せよ
かつて、他の外国人、例えば英国人のイザベラ・バードなども、一様に日本の国民性や文化を誉めている
日本人の感性は世界でもずば抜けており、
だからこそ物造りの匠の国となり、
様々な商品を生み出しているのだ

昨今の円高についてであるが、日本では円高を嘆く声ばかりが聞かれる。 しかしこれは日本に対する世界の信用の現われでもあることを忘れてはならない。誇りに思うべきではないだろうか。 

ちなみに韓国のウォンなどは逆に暴落し、

ウォン:円がかつては10:1だったものが、今や16:1である。私の韓国軍人年金の300万ウォンも、日本に持ってくれば30万円だったものが20万円弱となり、随分使いでが悪くなった(笑)。


・日本の法治、順法精神、社会正義

日本には他国では見られない、法治・順法精神・社会正義を好む姿勢がある。水戸黄門のドラマなどが大人気であるのもこのためだ。
「日本の精神文化は世界遺産に登録すべき」というのが、私の持論である
いつも「朝鮮半島」というと、(反日的な言動を思い浮かべて)みんな「ああ、もう結構!」と思うかもしれないが(笑)、実際には良心的な朝鮮人は日本を評価している

日本こそは誇りを取り戻し、復活すべき国である。